フィリピン実習生派遣とアレコレ

フィリピン技能実習生派遣にまつわる雑感です。外国人労働者との関わり、アジアビジネスについても記します。

フィリピン人への指導方法(その3)

 

さて、この大前提に立って工場はどう運営したら良いのだろうか。年々品質の上がる中国製造業は、この厄介な連中をどうやって管理しているのか?

 

知り合いの中国人に聞くと、「簡単ですヨ。中国では罰金とるカラ」だそうだ。

 

不良を出したら罰金という仕組みでやるのが中国人にぴったりらしいのだ。

 

だが、敵(=労働者)もさるもの、そうすると不良をあちこちに隠し始める。

 

だから監視カメラを徹底的に入れて、さらに監視役の中国人を雇う、そして不正を発見した監視役には報奨金を弾むのだという。まさに強制収容所ジョージ・オーウェルの世界だ。

 

だが前述のように中国人は利で動く。

 

監視カメラ+罰で「これをしたら損になる」を逆手に取るのだ。これをやるから中国は世界の工場となりえたのである。

 

製造業だけではない、現在の中国では共産党の管理下にある監視カメラ+電子マネーでありとあらゆる個人情報が筒抜けらしい。反政府運動だけでなく、借金踏み倒しなどをすれば即評価が下がり、ビジネスから旅行までありとあらゆる不利益を被る。

wired.jp

 

だが、その反面、おかげでタクシーなどサービス業のクオリティが著しくあがっていると聞く。

 

これぞまさに義と利の違い。

 

個人情報が悪用されることが許しがたい=スジに基づく日本と、個人情報がどうなろうが習近平が皇帝になろうが、前より便利に、快適になればいいという実利しか見ない中国人の差なのだ。

 

だが、中国ほど極端ではないが、フィリピンも似たようなもの。

 

フィリピンではグラブタクシー(と旧ウーバー)という白タクが市民の足と言われるほど普及しているが、これが普及した背景には、ヤクザな旧来のタクシーよりもドライバーを客がアプリ上で評価できることも大きい。マニラで実際にタクシーとグラブの運ちゃんを比べたら一目瞭然。総じてまともなのはグラブだ。

フィリピンウーバー体験記(その1) - フィリピン実習生派遣とアレコレ

 

私はフィリピンで家具工場のマネージャーをしていたことがあるのだが、その時もマネージャー職にはDA(なんの略だったか忘れた・・)というイエローカードみたいなものを切る権利を与えられていた。確か昇級の停止だかなんだかの権利だと記憶している。

 

要はムチを与えられていたのだ。

 

中国もフィリピンも、ムチなくして貧しく、民度の低い発展途上国の労働者を管理することはできない。話し合えばわかるような甘い連中ではいのだ。

 

だが、これは差別でもなんでもない。日本もかつては似たようなもの。

 

先日71歳の姫路市の経営者の方に話を聞いたが、戦後の混乱期は泥棒だらけと言っていた。私の祖父は南方から帰国した後、関西の田舎で採れたスイカをトラックに満載し、のこのこ東京に売りに行ったところ、都民に襲われて荷台のスイカを全て強奪されたらしい。今の中国と変わらない(笑)。

 

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↑横転したトラックからキャベツを強奪する現代の中国人

 

 

「貧すれば鈍す」という言葉は私のマニラでの生活時に何度も頭をよぎったが、食べるのに必死な食い詰め者はなんでもやるのだ。

 

ただでさえ過酷な歴史をくぐり抜けた食い詰め者を相手に秩序を維持するには、人権など無視した強烈な罰を用意するほかない。日本のアホが集まる底辺高校体罰で管理しないと無秩序になるのと同じである。(つづく)

フィリピン人への指導方法(その2)

フィリピン人を含む外国人の使い方についてもう少し考察を重ねたい。


戦前、満州に建国大学という多民族のエリートを集めて作られた全寮制の学校があった。

建国大学 - Wikipedia

 

日本や中国、韓国などからものすごいエリートを集めて寮生活をさせた大学だったらしい。同大学について記した『五色の虹』(三浦英之著)で、ある台湾人卒業生が「中国人は利で、韓国人は情で、日本人は義で動く」ので、「これを踏まえてそれぞれを使えば簡単だ」、と言っていたが、けだし名言である。

 

民族によって取り扱い説明書が違うのだ。


戦後満州で捕虜になった日本人技術者は設備の維持管理を中国政府の指示でやらされた。満州政府が作った鉄道などの設備は当時世界の最高水準で、中国人では管理できなかったためだ。

 

面白いのはこの時の日本人は非常に真面目にメンテナンスや運用に取り組んだこと。一回やり始めたことは最後までキチンをやらないと気が済まない民族気質。なんだかよく分かる。

 

これが中国人なら「どうせ日本人のものになるなら適当にやってやれ」となるところだが、日本人は違う。「仕事と思うな人生と思え」と取り組んだのだ。


だが、中国人(実はベトナム人も中国と大して変わらない)のわが利益しか考えず、信じるのは自分と家族だけ、という生き方も歴史を見ればまた必然と言える。

 

モンゴルや満州族など、数千年の間、異民族から侵略されたり仕返したりしている大陸では、どんな権威も権力も所詮は仮初めだ。敗者の男は皆殺しで、女子供は奴隷と「民族浄化」が当たり前。

 

過酷な歴史を繰り返せば、他人を一切信用せず、本心を隠し続けることに長けた(=嘘つき)遺伝子しか残るまい。異民族の権力者には面従腹背が唯一生き残る術なのだ。

 

中国国内の国共内戦を描いた『台湾海峡1949』という本には、捕虜になった国民党軍兵士が、その場で共産党軍の兵士にさせられ、たった今まで味方だった陣地に突撃させられる話が出てくる。

抵抗すればごみのように即処刑だ。

 

台湾海峡一九四九 https://www.amazon.co.jp/dp/4560082162/ref=cm_sw_r_oth_api_i_s0piBbXJQ3TFA

 

 

ベトナム戦争でも、戦争が始まる前に兄弟で話し合い、それぞれ南北に別れる話がいくらでもある。共産主義も民主主義も信じない。一族の血を絶やさないことが最優先なのだ。

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また、どちらかが優勢になったとたん、兄弟の絆を使って寝返り、生き残りを図る保険の意味もあるのだろう。

 

近藤紘一氏はベトナム人には決死隊という言葉はあっても、日本みたいに死亡率100%の特攻隊という発想はない。と著書で述べている。

安易に特攻作戦をやったらとうの昔に民族が絶滅するくらいベトナムも戦乱の時代が長い。中国、軍閥、フランス、アメリカ、共産党と次々にボスが変わるんだから、命を捨てることを前提にした作戦なんか安易にできないのだ。

 

これは翻って言えば、政府や国、はては会社など、他人が作ったものには殉じない。絶えずあらゆる権威を疑ってかかるタフな民族であることの現れである。

 

華僑があつまるシンガポールリー・クアン・ユー元首相は日系企業でプロジェクト失敗の責任を取って自殺する日本社員がいる事実に驚いている。

 

中国人ならさっさと転職するか、失敗するような仕事を命じた会社や上司を逆に批判するだろう。ちなみに、フィリピン人も自分が悪いとは絶対認めない。

 

それはそうだ。異民族がボスなら、自分たちは奴隷も同然。失敗を正直に認めれば一族郎等皆殺しにされかねない。人情溢れる大岡裁きは植民地に存在しない。

絶滅させられたくないなら、他人のせいにしてでも言い逃れるしかないのだ。

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↑オーストラリアはアボリジニを虐殺して作られた。植民地はこんなのが常識


フィリピンは大陸と違う島国だから、「殺るか殺られるか」を長年続けてきたベトナムや中国に比べたら、まだ穏やかな気質だ。本質的にトラブルを避ける国民性は比較的日本に近いといえよう。

 

しかし、あくまで比較的に、だ。所詮、日本人とは全く違うロジックで動く。

だから、「外国人労働者は会社を信用しないし、日本人には心は開かない」という前提に立つべきだ。


さて、この大前提に立って工場はどう運営したら良いのだろうか。(続く)

フィリピン人への指導方法

 

先日、取引先の工場に伺った。「問題ありませんかー」と聞いて回るのは通訳の挨拶みたいなもんである。ここは射出成型品の製造と検査でフィリピン人女性を10人ほど入れてくれている。

 

しかし、この日は現場の班長が暗い顔で「俺はもうこいつらのことを信用しないことにした」とこぼしてきた。

 

なんでも最近検品方法を指導したのだが、しばらく経つと言われた手順に従わない者が多数散見されたのだという。


そこで再び全員を集め、


班長「お客さんに大変な迷惑がかかっているぞ!云々・・」「そのクレーム対応でどれだけ日本人上司が苦労すると思っているんだ!云々・・」「だから手順を守るように!わかっているか!?」

 

フィリピン人一同「ハイ、ワカリマシタ!」


みたいな指導をした。


ところがこのすぐ後でまた手順に従わない子を見つけた。よくよく問い詰めると訓示の意味がほとんど伝わっていないどころか「クレーム」という単語の意味すらわかってなかったのだという。


※フィリピン英語では苦情はClaimではなくComplainを一般的に使う。

ちなみにカタカナ発音のクレーム=Claimは外人には通じない。


この日本人班長は、「理解できないのに『ワカリマスって答えるな』と教えているのに!」

「いったいどういうつもりで仕事しているのか・・・。もう誰も信じられない」と嘆く。


完全にフィリピン人不信である。


だが、これはフィリピンを含め海外で会社勤めをした人物であれば「あたりまえやん」と思うことだろう。基本が抜けているのだ。


その基本とはズバリ、「労働者は信用するな」という事実である。


こういうと人権派の知識人からは「差別だ!」と声が上がりそうだが、そんな連中に限って、労働者階級の外国人と肩を並べて仕事した経験なぞない輩ばかりだ。


「私は外国人の知人がたくさんいる」「留学していた」とかのたまう連中がわからない事実がある。


「世界は恐ろしいまでの格差社会が当たり前」ということだ。


特にフィリピンでは金持ちと貧乏人では言語から住むエリアまで全く違う。


4年生大学への留学生(語学学校ではない)や国際機関で働くような人物=エリートと、いわゆる出稼ぎ目的で日本語学校に「語学留学」する連中や、実習生=労働者階級、は国籍が違うくらいに考えた方がよいのだ。


ちなみにエリートと労働者の比率は1:9ぐらい。つまり大多数が後者である。


そして悲しいことにフィリピンの金持ちはいい人が多く、貧乏人ほどどうしようもない輩が多いという事実である。


私が昔、かの国に留学した当初、この事実がどうしても受け入れられなかった。


なにせ日本では昔話を見れば金持ちの庄屋はでっぷり太った悪者で、貧乏な小作人が善人と相場が決まっている。シンデレラだって貧しくも、心の綺麗な美人じゃないか!


だが、フィリピンでは美人やイケメンは外国人とのハーフ=お金持ちばかり。そもそもフィリピンの財閥はスペイン系が多く、嫁を代々スペインから連れてくるような一族も多いので自然と美男美女になる。

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ミスユニバース優勝のフィリピンモデル。ものすごいナイスバディだが、彼女もドイツ人とのハーフである。

 

だから庶民レベルでも女の子は自分が美人であることを誇るために「私はスペイン系」と自慢するくらいなのだ。


我々からしたら植民地時代にスペイン人に犯されまくった被害者の血なのだが、彼らはそうは思わない。


実際のところ大昔の写真を見ると純血のフィリピン人は人食い人種みたいな顔をしている。お世辞にも見栄えが良くない。

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そして貧困層ほど植民者の血が入らない=混血ではないのでブサイクになりがちである…。


それだけではない、コーラに肉&米の食事、ご馳走はジョリビー(ファストフード)と野菜ゼロの生活なので20代から中年太りし、南国の直射日光にさらされ続けた皮膚はボロボロになる。

 

見栄えだけではない。これら労働者階級のフィリピン人の常識は

①責任は他人のせい→自分の非は認めない。謝らない。Why only me?が口癖。

②嘘をつく→本当のことを言わなかっただけ。

③見てなければ必ずズルをする。サボる。→”Small mistake”だから。

④借りた金は返さない→使いこんじゃっちゃって返せない。算数ができないので数字管理は魔術。


あと、ベトナムほどではないが

⑤とりあえずものを盗む→誰も見てないものはもらっていい。他人のものと自分のものの境界が曖昧。


ってとこだろうか。

 

要は日本にいる労働者は大多数が油断も信用もならないという前提に立つのが正解なのである。


実際フィリピンで働く経営者のブログを読んで見たらいい。「9割が金を盗む」とまで書いている人もいる。

参考「フィリピンでビジネスをしよう」

http://philippinebusiness.blog.so-net.ne.jp/2018-02-07


だが、程度はともかく、これはベトナムや中国など、全ての労働者階級の外国人に当てはまると言えよう。


「日本の常識は世界の非常識」とは上手く言ったものだ。


海外ではあり得ないのだが、日本は大卒の幹部とパートのおばちゃんやアルバイトの間にさほど常識に差はない。


むしろ現場作業においてはパートのおばちゃんで、社員より優秀な人がゴロゴロいる。責任ある仕事をこなす「バイトリーダー」なんて世界基準では意味不明のポジションまである。


もちろん少数のトチ狂った労働者も日本にいるが、海外のそれとは数&ぶっ飛び具合ともに比べ物にならない。なにせ私はフィリピンの日系工場で工員にフォークリフトを盗まれたことがある(笑)。


くだんの会社はよくパートのおばちゃんがミスに対して本気で怒りながら実習生を指導しているが、これなんかフィリピン人からしたら理解不能


なぜならフィリピンでは工場労働者はどんなに頑張っても賃金は変わらない。金を持っている連中の99%はコネと血筋か、海外へにいる親族の送金による。つまり運によるものだからだ。


わかりやすくまとめると日本人の頭の中が

運+努力+才能=成功

と考えているなら


フィリピン人は

(運×10)+ほどほどの頑張り=成功

というのが頭の中だ。

※頑張りすぎると病気になるので努力はその人のできる範囲で、というのがポイント。


限界を超えていけばその人の能力が伸びるとか、必死の挑戦が成長を生むという哲学自体が存在しないのだ。バカンスの日焼けが理由で休むんだから、過労死なんて起きるわけがない。

参考「日本人よ、これがフィリピンだ」

http://a-ichikawa.hatenablog.com/entry/2017/08/23/155508


だからパートが給与額をはるかに超えるタスクに挑戦したり、使命感や責任感を持って必死に働く意味が本当によくわからないのである。


だが、日本人パートや社員は自分の常識が外国人と共有できると信じて疑わない。特に日本語が達者な外国人だと、なおさら同じと勘違いしてしまう。


自他ともに厳しいムラ社会日本では、学校でも近所づきあいでも嘘をつけば一生嘘つき呼ばわり。借りた金を踏み倒したり、万引きでもしよう者なら、町内から出て行くしかない。


日本人の常識は上記のいわば異常な環境で培養されたものなのだ。


こんな国は世界で日本しかない。東北の震災では治安の良さに世界中が驚いたが、あれが外国人が多くコミュニティが崩壊した都心で起きたらもっとひどいことになったに違いない。


外国人労働者が増えることが明確になった昨今、彼らが日本人とまったく違う倫理観や思考パターンで動く事実を理解し、それに備えることが必要だと思う。

 

 

 

フィリピンの男は働かないというけれど

フィリピンパブに行けば、綺麗な女の子(最近は新規ビザ発給が制限されたため、長年日本に居座る太ったババアが大多数になったが・・)が「フィリピンのオトコはダメ。日本人がいい」としなだれかかり、おっさんが鼻の下を伸ばす光景がふんだんに散見されるが、この言葉を真に受けてはいけない。

 


大概の娘が無職(タンバイという)の彼氏や旦那を国で囲っているのはデフォルトだからだ。

 


なにせフィリピン人はおはようからおやすみまで、I love you とI miss youのメッセージを交換し続けることがお付き合いすることの基本だと考えている。

 


この条件を満たせる暇なフィリピン男に貢ぐのが女は大好きなのだ。

 

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だから日本で働く実習生が日本人同様のペースできちんと働くと何が起きるか・・・。ご存知の通り工場や建築現場は過酷だ。昼休みは食事と昼寝に費やし、寮に帰ればバンタンキューとなる。

 


仕事中に愛の言葉をささやき合う暇なぞないのだが、おかげで嫁(もしくは彼女)と痴話喧嘩に発展してしまうのだ。

 


特に海外で働いたことのない女に限ってうるさいのだからタチが悪い。

 


当人がだらだらしたフィリピンの職場しか経験がないので、勤務中に携帯を触れない職場なんて想像すらできない。

 


メール返信が遅い=他の女と遊んでいると脊髄反射で考える。

 


そういうのをほったらかしたら何が起きるか。そう、女が浮気するのだ。

 


こんなわけで嫁(や彼女)の浮気が発覚して帰るの帰らないのといった騒動が毎年勃発する。

 


実習生はど田舎から来るから、親戚や顔見知り相手に浮気されるケースが後をたたない。

 


つい先日も自分の叔父にガールフレンドを寝取られた実習生がショックで寝込んだ。

 


フェイスブックでいちゃいちゃ写真をあげたりするから、取られた側は地獄の苦しみを味わうことになる。アホな女を選んだせいとはいえ、つくづく気の毒である。

 


マニラの丸の内とも言えるマカティ市アヤラ地区のオフィス街では、朝の通勤時にパリッとしたスーツのキャリアウーマンが、半ズボンにTシャツ姿の旦那が運転する車で通勤する姿がよく見られる。行ってらっしゃいのキスをした後、女は颯爽と高層ビルに入るが、旦那は帰宅し惰眠をむさぼるのだろう。

 


実習生の履歴書をみると旦那を置いて海外出稼ぎする女性は実に多い。夫婦の出稼ぎ率は6:4で母親が多いのではないか。昨年行ったドバイの空港にあるマッサージ店のスタッフは全員フィリピン人女性だった。

 


マッサージをしてもらいながら一人に話を聞いたが、旦那は田舎で農業をしてのんびり暮らしていると言っていた。嫁はロクでもない中東で訳のわからない外人相手のマッサージを日がな一日中やっているのに、である。

 


出稼ぎだけではない。大家族で兄弟が4、5人いるのはザラだが、女の子は教師やコールセンター(外資系の高給取り)=頭脳労働で、男兄弟は工員や建築労働者いった薄給の肉体労働がデフォルト。ちなみに大学も女性生徒ばかりだ。

 

 

 

フィリピンは男に生まれるとバカになる遺伝子でも入っているのかと本気で疑っていたが、どうやら違うらしい。

 


夜の水商売ではレズビアンのカップルが多いのだが、オトコ役のために貢ぐケースが多々あるのだ。実際に私は短髪で男装束のブサイクなレズが、自分の女(そこそこ美人)に外人相手の売春をさせている光景を見かけたことがある。

 


家庭教育についても同様だ。

 


前述のように両親どちらからが海外に出稼ぎに行っている場合はより顕著になる。珍しく父親が頑張って出稼ぎに行けば母親は父親の代わりに男の子を溺愛し、甘やかせる。

 


逆に母親が出稼ぎに出ていると、稼ぎが少なく、引け目のある父親は厳しくしつけれない(このケースが目につく)。

 


そらそうだろう、嫁が歯を食いしばって稼いだ金で日がなビールを飲んだくれている男が、「男はしっかりしろ」なんて子供に言う権利はない。

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そういえば私はフィリピンの前妻との間に娘と息子が一人づついるが、前妻が厳しく接するのはもっぱら姉である娘に対してだけのようで、いつも私に「ママは弟に何も言わへんのよ」と娘は愚痴っている。

 


我が家も息子はどうやら甘やかされているようである。

 


男は厳しく育てる、というのが日中韓そしてベトナムといった儒教文化圏では当たり前だ。華僑だらけのシンガポールに至っては学校でも男の子に対してだけ体罰を認めるらしい。

 


だが、フィリピンは真逆。男の子は子供時代は母が、長じては彼女(もしくは嫁)といった女連中が寄ってたかって甘やかせる。レズビアンも男役に回れば同様の扱いを受けれるみたいだ。

 


なにせ彼女&嫁は日中は愛の言葉で、夜はベッドの上で満足させてくれることだけが愛だと信じて疑わない。

 


仕事や収入なんか二の次、三の次。まあ男からしたらいい国ではある(笑)。


ニートやヒモ男が大量発生する理由は男を甘やかせることを厭わないフィリピーナにあるのではないか・・と私はみている。

フィリピンの血

フィリピンと他国の実習生の違いを見て、帰国後の成功例の差をこのブログで書いたことがある。

ベトナムや中国では帰国後に起業したり、大企業で出世する元実習生が多く、私がいた組合でも学生数千二百人の日本語学校を経営するベトナム人や、ジェットスキーの輸入を手がけてアウディに乗っている中国人がいた。

 

だが、フィリピン元実習生でまともな経営者になっている人物はまあ、少ない。

私の知る限り、一番すごいのでセブの町長になった奴がいるが、ドラッグディーラーの兄が覚醒剤密売で稼いだ金で当選したらしい(笑)。田舎町の町長選挙でも2000万円ぐらい資金がいるらしいが、この国でそれだけの現ナマを用意できるのは地主か華僑ぐらい、一般市民は覚醒剤でも売らないと不可能だ。

 

だから私のフェイスブックは元実習生から「いつ日本に戻れますか。なんとかなりませんか」という悲痛なメッセージで溢れている(実際何人かは3号申請で申請中だ)。

 

さて、それはさておき、フィリピンに帰国実習生の成功者が少ない理由だが

 

・植民地時代から続く権力基盤が隠然と残っているため、一般市民は努力しても報われない社会構造。

スペイン系など1割の国民が9割の土地を握り、鋼材など生活必需品の価格は華僑のカルテルがコントロールする。フィリピン人は蚊帳の外。

 

・算数、語学を含めた基礎教育の欠陥

割り算ができないし、平均や三角形の面積の公式は大卒でも怪しい。

また、法律や工学などの専門書は英語で書かれておりタガログ語や地方の方言しか話せない高卒レベルでは読むことができない、つまり、ビジネスに必要な基礎体力がない。

が原因だと私は考えていた。

 

だが、最近この考え方を少々改めつつある。

 

日本で真面目な人間がフィリピンに帰ったとたんダメ男に成り下がるケースが散見されるのだ。

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例えば私は、現地で実習生や技術者向けの日本語教育機関と人材派遣業をフィリピンで立ち上げ、共同経営者に日本の大学院を出た優秀なフィリピン人男性を選んだ。

 

日本留学時代からの付き合いがある大変素晴らしい人物で、広島県内のとある大学院を出て大手日系企業に勤めていた。日本語も英語も完ぺきに話せるほか、フィリピン語と地方言語もいくつか話す。

 

こと金が関わると大多数が信用できないフィリピン人だが、彼が信じられないようなら国民全員が信じられないとまで私は見込み、セブの日系企業で働いていた彼に声をかけて、事業を共同で行うことを決意した。

 

だが、一緒に事業をやってしばらく経つと「おや?」というようなことが出てきた。

 

起業したばかりの時期は満足な収入なんて期待ができない。

どの事業も数ヶ月から数年のスパンはかかるもの。それまでは忍の一字で頑張るのが当然である。

 

ところが、彼のようなエリートでも、この「忍」が理解できない・・。

 

起業してしばらく経ち、お客さんのガイドや接待といった営業活動が発生すると「●●さん(私のこと)は僕をただ働きさせる」みたいなことをいい始める。

 

私は日本で別の事業があるので生活費はそこから出している。フィリピンの事業では持ち出しばっかりだ。それどころかこの事業のために借金までして取り組んでいる。

 

通訳のアルバイトなどで食いつなぐ彼の懐が寂しいのを考え、飲食や経費はこちらが負担する形で取り組んでいたが、ある日「食事を奢ってもらうだけではすまない」みたいなことを言い始めた。

 

当然フィリピンの給与では彼の生活は苦しい。日本で給与をもらったことのある彼からしたら私が楽をしている、甘い汁をすっているという疑念がどうしても消せないらしい。

 

「いやいや、新事業はお互いが辛抱。初期の間は共に持ち出しが派生するのはやむを得ない」と説明すると、その場は理解する。

 

しかし、しばらくするとまた同じことを言い出すのだ。

 

いい加減腹が立って問い詰めてみると、彼は苦しそうに「俺はフィリピン人やねん・・」と日本語でつぶやくのだった。

 

インテリなので頭では理解できるのだが、おそらく、内在する非論理的なフィリピン人思考がコントロールできない。いわば「フィリピンの血」がそう考えさせてしまうのだ。

 

だから、こちらも一計を案じ、現地にで作業が発生するたびに僅かなりとも現金を手渡すことにした。名目上「お子さんへのプレゼントに」とかなんとかかんとか理由をつけて、である。すると目に見えて感謝し、生き生きと働くのだ。

 

だが、これは日本人からしたら釈然としない。細々と作業の都度に金をわたし、やる気を出させるのは召使いにチップを渡しているような感覚になる。階級社会である白人の文化だ。

 

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差別的な人の使い方で決して相手に敬意を持った支払い方ではない。「人類みな平等」と日本民主主義教育で教わった私は、わだかまりを感じてしまう。

 

こういうことを繰り返しているとこちらが給与を払ってる形になるので、対等のパートナーとは思えなくなるのが人情というもの。

 

だが、フィリピン人は基本、「1年後の1万ペソより今日の百ペソ」なのだ。

どんなにインテリになろうとこの思考が植え付けられている。

 

彼の名誉のためにいうと日本にいる時はこんな風ではなかった。

だが、フィリピンという国にいるとこうなってしまう何かがあるのだと私は思う。

 

パプアニューギニアの激戦区で旧海軍兵士だった祖父からは「南方ボケになるなよ。戦争中はそういう奴がいっぱいいた」と聞かされたことがある。

何を言われているのか、当時は理解できなかったが、今はわかる。

まさに環境は人を作るのだ。

 

日本にいれば実習生は遅刻せず、驚くほど真面目に働く。

「家族のためにお金を稼ぐ」という目標が明確なフィリピン人は、日本人の若者に比べて使いやすい面もたくさんあるし、1年後には日本語でラインのメッセージで社長とやりとりを自在に行うような子までいる。

 

世界中に出稼ぎに行く国民だから環境適応能力は高いのだろう。

 

だが、これは逆にフィリピンに帰るとその環境に「適応」してしまうことも意味する。

 

とある知人は優秀だった実習生が帰国後、室内でサングラスをかけたまま話をするので叱り飛ばしたことがあると言っていた(ちなみにこれはフィリピンではさほど失礼な行為ではない)。

 

日本ではこんなことはしなかったのに、である。

 

日本で実習生としてAクラスの人材が帰国後にプータローに成り下がるケースも枚挙にいとまがない。

 

これは万事ゆるく、万年無職のごくつぶしですら周りにたかって気楽に生活できるフィリピンという国の発する磁力なのかもしれない。

 

高級割烹からみたフィリピン人

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マカティに今年出来たばかりの割烹料理屋に行ってみた。

値段は一人6000p(12,000円)のお任せ料理のみ。京都の吉兆で修行した料理長が秋田からとりよせたコメを土鍋で炊いた白飯は、フィリピンの歴史上で存在しなかったレベルと言っていい。

料理長と話をして面白いかったのはフィリピン人の板前の育成方法。経験者だけを採用しているらしいが、焼き物担当の人には焼き物だけ、とシングルタスクで任せるのだ。

 

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だから塩を振るのも料理長の仕事、このフィリピン人は焼くだけだ(笑)。複数の作業を指示すると質が極端に落ちるからだという。

 

フィリピンのレストランにいると、ウェイターやウェイトレスを呼んでも、全く気がつかないことが多い。

特にテーブルを拭く、皿を運ぶと言った作業中のスタッフはすぐそばから呼んでもまずこちらに気がつかない。日本人から見ると不思議なくらいだ。

 

もともと右脳型のフィリピン人はシングルタスクしかできないように作られているのかもしれない。

 

しかし、このスタッフを例にとると、焼き物だけをやらせると見事な出来栄えらしい。仕事が出来ないのではない、民族的な特性だ。

 

だから一部のエリートを除き、一般的なフィリピン人を使う場合は日本人と同じような使い方をしてはいけないと言える。

 

日本で「これしか出来ません」なんて奴は給料は増えないが、彼らは日本人と同じ待遇で日本人並みのクオリティの仕事をしたいなんてこれきしも思ってない。

 

特に日本で働く場合、最低賃金でもこちらに送金すればまだまだ家族はよい暮らしができる。

 

牛丼屋のワンオペみたいなマルチタスクなんて理解の範疇を超えている。日本人よりも安い給料で日本人より楽な単純作業をしたい人種なのだ。

 


さて、世界は空前の和食ブームだが(ここは別として)マニラの和食屋は値段はともかく味は日本と同じにならないのが昔から不思議だった。

 

料理長に聞くと、水と油の違いがそうさせるらしい。そういえば、日本でも大阪と北陸ではあからさまに米の味が違う。

 

なんと言ってもフィリピンの水は特に味がないのだという。昆布などで出汁をとるのも、日本よりも大量に入れないと旨味がなかなか出ないので苦労するとか。

 

後は油。品質管理意識が低いため、酸化した油を使って天ぷらなどがまずくなるのだ。

 

流石に水を日本から持ってくるわけにはいかないからだ。日本の上手い水を再現できる商売を考えたら儲かるかもしれない。(笑)

 

ちなみに完全予約制のこの割烹。客の9割がフィリピン人らしい。私が行った時もカエルみたいな体型の金満フィリピン女二人連れが隣だった。

 

フィリピン航空オーナー、ルシオ・タンが愛人連れで来たり、次期大統領と目されるボンボン・マルコス上院議員が常連とか。

 

日本人は一部の商社マンか現地で成功した経営者ぐらいしか来ない。和食屋と言えば日本人のものだった時代は変わりつつある。



財閥への宣戦布告!

驚いた。フィリピンの大統領がこうした発言をするのは史上初ではないか。

 

このほど、ドゥテルテ大統領は「この国を救う唯一の方法は、権力と富を持つ一握りの人たちの支配から解放することだ」と発言。

 

財閥が牛耳る、エネルギーや電力、通信といった分野で規制改革を行い、外資を含め新興企業の参入を促進する考えを表明したのだ。

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このニュースは日本では大きく取り上げられていないが、これは歴史的な発言だと私は考えている。もし本当にこれが実行されれば、ほとんど革命的な意味を持つ。

 

フィリピンはわずか数十家族が国土の半分以上の土地を持ち、10%の富裕層が国の富の76%を保有している国である。その反面、農村部を中心に1日1ドル以下の生活費の貧困層は30%とも言われている。

 

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(上)金持ちの趣味はポロ(マニラ・ポロクラブ)

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(上)ゴミ拾いをして暮らす貧困層マニラ首都圏パヤタス)

 

東南アジアは日本や北欧に比べ、格差が酷いことで知られているが、他国に比べてフィリピンのそれは筋金入りだ。何せ革命や独立戦争に負け続けたこの国では、400年前のスペイン植民地時代から続く大地主や財閥が幅を利かせている。

 

最近はその既得権益を新興の中華系財閥に脅かされているが、依然、富裕層はスペイン系、中華系が中心で生粋のフィリピン人は少数である。

 

具体的に言うと

・電力=メラルコ、ベコ(スペイン財閥)

・水道=マイ二ラッド(スペイン財閥)

・通信=グローブ(スペイン財閥)、スマート&PLDT(元スペイン財閥→現在香港系?)

 と、ライフラインはほぼ、スペインや中華系のものなのだ。

 

そして電力や通信の料金は日本並。つまりアジアでもっとも高い。

国民の給与が月2、3万円のフィリピンだが、大多数が使用するプリペイド式携帯電話で通話料金は1分10ペソ(22円くらい)と日本より高い。私が500ペソ(1,200円)のプリペイドを出張で購入しても、ちょっと話していれば1週間もたない。

 

現状に国民も不満は持っているので、欧米系の携帯通信会社が新規に参入する噂は時たま流れる。しかし、政府は財閥べったりゆえ許可は下りない。2社しかないのだから、価格競争なんて不要だ。

 

「バカな貧乏人からはムシれるだけムシり取ればよい」と言う意図が見え見えである。

 

そして通信会社PLDT(日本のNTTにあたる)や電力会社メラルコといった会社のサービスは死ぬほど悪い。

 

PLDTはテレビで格好良いコマーシャルを流すが、インターネットの通信速度はアジア最低レベル。

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(上)アフガニスタンレベルのインターネット

 

蜘蛛の糸みたいな回線なのでラインやバイパーといったアプリでフィリピンに電話すると、ブツブツ切れるので腹が立つことこの上ない。ベトナムにいったら安ホテルですらWI-FIでユーチューブが観れるというのに・・。

 

また、不思議なのは雨が降るとさらにネットや電話が落ちやすくなること。どう言う影響があるのか未だに不明である。

 

回線のスピードだけではない。私はメラルコにケタを一個多く間違えて電力料金を請求されたことがある。そのくせ支払いが数日遅れるとすぐに使用をストップする(まあこれはフィリピン人が相手だからわからなくもないが・・)、こういうことだけ早い。ほとんどキチガイレベルの会社となっている。こいつらに比べたら東京電力は聖職者だ。

 

しかし、こういったライフラインを異民族の財閥系大企業が寡占状態で抑えてしまうというのはある意味植民地支配と変わらない。

 

スペイン植民地時代から続く、スペイン系財閥であるマカティのアヤラ家、セブのアボイティス家はつい最近まで歴史的にフィリピン人とは結婚しないことで有名だった。だから顔は白人そのものである。

 

一般的に華僑は中華系学校に通い、スペイン系はインターナショナルスクールや海外の学校に通う。教育も婚姻も同族間であることも珍しくない。つまり街で転がっているフィリピン人なんて非植民者の奴隷のまま。華僑やスペインといった「外国人」による経済的な植民地、それがフィリピンなのだ。

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アヤラ家の当主(上)とアボイティス家の当主(下)。いずれも顔は白人のそれ。

 

もともと社会主義思想にかぶれたドゥテルテ大統領はこの植民地状態にメスを入れようとしているのだ。

 

彼はライフラインを握る財閥や大企業に対し、「何の借りもない。それ故、大統領選では避けていた。あなたたちを破滅に陥れたいわけではないが、すでに優位な立場にあるのだから、現状で満足してほしい。すべてを開放する」と発言した背景にこう言う現状がある。

 

しかしそこはトランプのような政治の素人とは違う。アヤラ(グローブ社)とパンギリナン(スマート社)という通信会社の巨頭経営者を名指しして、「値段を下げてくれるなら。私の発言を忘れよう」と落とし所を見せている。

 

しかしこういった分野の既得権益は巨大だ。本気で戦えば大統領の首を飛ばすことぐらいわけがない。果たして骨抜きにされて終わるのか、治安維持活動で見せた豪腕をこの分野でも発揮するのか。

個人的には非常に注目している。