フィリピン実習生派遣とアレコレ

フィリピン技能実習生派遣にまつわる雑感です。外国人労働者との関わり、アジアビジネスについても記します。

財閥への宣戦布告!

驚いた。フィリピンの大統領がこうした発言をするのは史上初ではないか。 このほど、ドゥテルテ大統領は「この国を救う唯一の方法は、権力と富を持つ一握りの人たちの支配から解放することだ」と発言。 財閥が牛耳る、エネルギーや電力、通信といった分野で…

殺し屋は元共産ゲリラ

15年ほど前の話だが、ミンダナオ島中部にイスラム教徒との紛争を取材に行ったことがある。その時に元共産ゲリラ新人民軍(NPA)のゲリラ兵士だった青年と出会った。 新人民軍(NPA) なかなか強烈な出会いだったのだが、当時はウラ(事実関係の確認)が取…

何かと話題の新大統領について(その3)

先日の調査によるとドゥテルテ大統領の支持を表明した国民は86%。歴代大統領でも2位の支持率らしい。誤解がだいぶ晴れたとはいえ、なぜ国民に人気が出るのか日本人にとっては理解に苦しむところだろう。これを分析してみたい。 私の現時点での評価でいえ…

何かと話題の新大統領について(その2”訂正”)

10月25日から27日にドゥテルテ大統領が来日したのだが、その時の対応に驚かされた。 また、先日フィリピンに滞在したのだが、政府官僚からタクシーの運ちゃんまで様々な人々にヒアリングを行った結果、その1で書かれた大統領に対する私の理解を大幅に訂正せ…

何かと話題な新大統領について(その1)

10月7日に就任後100日を迎えたドゥテルテ新大統領だが、極端な発言がメディアを賑わわせている。 ・アメリカ政府に対して「売春婦の息子(putang ina mo)」 ・国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長に対し「潘基・・あの悪魔(Devil)の名前なんだ?うん…

海外現地採用で働くリスク

近年海外に就職をもてはやす傾向が強い。私自身、大昔現地採用で4年間働いていたので、概ねこの意見には賛成である。私も娘がいるが、日本人は女性ほど海外に出るべきと考えている。 なぜなら、この国では女性の活躍なんてまだまだ先の話。知人の大企業のお…

フィリピンウーバー体験記(その2)

courrier.jp フランスではウーバーにより、収入を得ることができる若者が現れているという。 ウーバーのドライバーの大まかなカテゴリーは以下の3つに分けられる。 ①海外で出稼ぎをして得たお金で車を購入。自営業タイプ ②親族が海外から送金したお金で車を…

ドゥテルテはトランプか?(その3)

では、実際にどのような変化が期待されるだろうか。 アキノ現大統領になって以来、フィリピンの経済成長は目覚ましい。ここ5年で経済規模的には倍増したくらいの感覚がある。 しかし、急成長の立役者であるアキノ前大統領の人気は驚くほど低い。選挙ではア…

ドゥテルテはトランプか?(その2)

ドゥテルテ支持者の熱狂ぶりは凄まじい。集会では同氏が汗を拭ったタオルを支持者が奪い合い、フェイスブックで批判でもしようものなら即炎上してしまう。熱狂と言って良い。 だが、私が思うに、ドゥテルテに一番近いのはトランプではない。「自民党をぶっ壊…

ドゥテルテはトランプか?(その1)

フィリピン大統領選挙が終わった。 現在も開票作業が続いているようだが、大統領はここでも何度か取り上げたドゥテルテ氏に決まりそうだ。 news.tbs.co.jp しかし、欧米や日本においてこの新大統領の報道され方にはいささか疑問を覚える。ドゥテルテ氏の暴言…

フィリピンウーバー体験記(その1)

バブル景気が加速し続けるマニラではタクシーがつかまらない。 圧倒的に台数が足りないのだ。だから6、7割くらいの確率でぼったくりタクシーに会うハメになる。せいぜい100ペソや200ペソ(300円から600円程度)多めにふっかけてくる類だが、い…

次期大統領はダーティーハリー?

フィリピンの将来を担う今年5月の大統領選挙が近づいている。事前の当選予想を民間の調査会社が報じられているが、実はフィリピン人は信じていない。すべてが買収されているので、調査会社によって真逆の結果が出ることなど珍しくないからだ。 そもそも、彼…

ダバオ再訪

10年ぶりのダバオ。出張ではなく、観光で訪れるのは初めてだ。フィリピン第三の都市、ダバオは人口140万人。南部ミンダナオ島の中心となる都市だ。感想を一言で言えば「10〜20年前のマニラやセブ」。だが、当時のマニラと違い、バブル状態前夜という経済の息…

フィリピンはなぜ高い?

外国人技能実習制度においては、監理費を派遣組合と母国(外国)送り出し機関に払うことになっている。通訳やビザの更新、企業への給与の適切な支払いの指導、実習生の世話などにかかる費用である。費用は組合により、月1万円〜6万円/人とさまざま。ちなみ…

フィリピンの官僚

実習生と話していて、「フィリピンが貧しいのはナゼか?」と聞くと十中八九「政府が腐敗してるからだ」と答える。 今年は改定されるとはいえ、フィリピンの公務員の最低賃金はマニラで月給3万円ぐらい。そこそこのポジションでも10万円くらいだろう。 だが…

夢と仕事

先日マニラで大活躍する起業家の方(A社長)と当社の大阪のお客様(B社長)とのマッチングを試みた。結果、商談はうまくいき、B社の店舗がマニラでできる時代も近いかもしれない。嬉しいことである。 当社の強みは人材派遣だけでなく、在住4年にわたる人脈…

論理的思考

フィリピン人がベトナムや中国と比べて一番劣るのが、論理的思考だろう。マレー系は数学が苦手な人が多いらしいが、相関性があるのだろうか?「AをしたらBになるのわかるやろ!」と何度怒鳴ったことか。当社では実習生の面接時に独自の体力テストを行ってい…

高齢者のサービス業

先日銀座松屋と大阪高島屋の紳士服売り場に行って感じたことがある。販売員にアラフィフのおばはんが多すぎるのだ。以前は百貨店のネクタイ売り場は若い美女が接客するものと決まっていたらしい。確かに試着し、「ステキですよ」なんて美人に言われたら財布…

マニラはバブルか?

アラフォーの当方は日本のバブル景気というのを体感したことがない。 子供時代、九州の学校で飛行機に乗ったことのある子は会社社長とか、地主の息子ぐらいなもの。ハワイ旅行は憧れだった。 バブルが始まったのは小学生高学年の時か。10歳近く上のいとこ…

アジア最悪の空港

マニラ国際空港の悪評は昔から有名だ。元在住者として言わせれば、一番危険なのは空港周辺ではないかと思う。海外出稼ぎからの送金が国家予算に匹敵するこの国では、一番カネを持っているのは出稼ぎからの帰国者と相場が決まっている。だから流しの犯罪者は…

携帯注意!

フィリピンの知人が立て続けに携帯を盗まれた。知り合いのフィリピン人女性はマニラ、エルミタ地区の軽量高架鉄道(LRT)の駅でiPhone6をひったくられた。たむろしている男が無言で近寄り、かっぱらっていくらしい。ちなみに、マニラのエルミタエリアは治安…

日本水準の輸出

cebusurvive.doorblog.jp 私が愛読するセブ在住日本語教師、モトボサツさんのブログ。 お会いしたことはないのだが、文章が非常に秀逸でなおかつ洞察が深い。元在住者として思わず膝を打ってしまう。まだ読んでない方はぜひご一読頂きたい。 さて、上記の話…

チップ文化と階層社会

取引先のフィリピン人社長が家族で来日したので、ディナーに招待した。大金持ちで娘二人は母親譲りの美人だ。 さて、この二人に日本にはチップ文化がないというと驚いていた。 2012年にマスターカードが行った調査では、フィリピンはチップを渡す比率が75%と…

お金持ちにはなったけれど・・。

毎月マニラに飛んでいるが、 毎度機内のフィリピン人比率が増加している。今回、飛行機内の半数は、フィリピンのオカネモチだった。 www.nikkei.com 隣の家族はラコステのポロシャツを子供に着せてノースフェイスのリュックを持ち、斜め前の一家はMacbookで…

マニラ邦人殺人事件で急展開(その2)

マニラの在留邦人、岩崎さん殺人事件の全容はまだ判明していないが、マニラ新聞によると茨城県在住の歯科医(60)がフィリピンにいる実子の殺害を小倉容疑者に依頼したことが原因のようだ。 小倉容疑者は殺害に対する報酬と偽って金を1500万円以上の金を歯…

マニラ邦人殺人事件で急展開(その1)

www.fnn-news.com マニラの在留邦人の中で、昨年この岩崎さん殺人事件はビッグニュースだった。なにせ数十年前からマニラで旅行代理店を営む古株で、日本人社会で知らない人はいないくらいの有名人だったのだ。 この岩崎さんは昨年5月にマニラの路上でバイ…

教育、教育、教育!(その2)

さて、前回の続き。フィリピンの教育問題については言語のハンデが致命的であると述べた。 このブログで盛んにフィリピン人のアホさ加減を嘆いているが、言語以外の原因に基礎教育期間の短さも挙げられる。ベトナムや日本などほとんどの国では小学校6年−中…

教育、教育、教育!

空前の好景気に沸くフィリピンだが、同じ好景気のベトナムとは根本的に違う要因からきていると思う。なにせ怠け者やアホが多い。にもかかわらず、海外にいる親戚からの送金→身の丈以上の消費→内需爆発という他国にないパターン。マクドナルドなんて日本と変…

東南アジアのわいろ文化(その2)

ベトナムのわいろが酷いという話をした。しかし、良い面もあるのだ、実習生受け入れ書類審査なども金で何とでもなるからだ。わいろ次第で異常に早く公的書類が取れたりするので、あれはあれで恩恵を受ける人が多い。ユニバーサルスタジオのプライオリティパ…

東南アジアのわいろ文化(その1)

賃金などの統計資料は参考にしかならないというのがアジアでは常識である。統計で出ない代表的な巨額の経済活動といえばわいろやリベートである。フィリピンなどに比べ、ベトナムでは非常に洗練(笑)されたわいろ文化を持っている。その仕組みは深く、動く…