フィリピン実習生派遣とアレコレ

フィリピン技能実習生派遣にまつわる雑感です。外国人労働者との関わり、アジアビジネスについても記します。

読了本「世界は既に破綻しているのか?」

半ズボンでヒゲ、元嫁は沢尻エリカ(少しうらやましい)で仕事はハイパーメディアクリエイターというよくわからない経歴から、ちょっとアレな人に見える高城剛氏の本。「世界は既に破綻しているのか?」を読んだ。近年財政破綻した国々のルポタージュである。

 

経済の専門家ではないので、識者に言わせれば正確でない点があるかもしれないが、各国を飛び回って市井の人を取材しているのでリアルだ。

 

「日本の債務は年収500万の人が1億の借金をしているようなもの。アメリカの借金はそれをはるかに上回る」などといったニュースを聞いて、一体どうなるんだろうと常々疑問に思っていたのだが、よくよく考えてみると、日本でも戦後、預金封鎖で貯金の一部が没収され、明治期にも松方デフレなどで貯金が紙くずになる経験をしている。この本の巻頭にはこれまでに債務不履行に陥った国の一覧が載っているが、ものすごい数である。

 

今の日本では信じがたいが、預金が紙くずになるという事態は世界的に見てさほど珍しいことでないのだ。そして、破綻に向かう国家で官僚や政治家は絶対に破綻しかけている事実を認めない。

 

長い歴史でそれをよく知っている中国人やベトナム人は通貨を信じないから、現物財産である黄金を保有することをに執着する。いざとなったら貴金属に変えて国外逃亡できるからである。

 

実際に破綻した国家で生きる人の生活は厳しい。深刻な財政赤字苦しむ旧ソ連は20年ほど前、巨額の解消のために中央銀行のインクが無くなるまで紙幣を増刷し、おかげでパンの値段が1日で5倍になったという。

10年に一度のペースで経済破綻をしているアルゼンチンもパンの値段が10倍に跳ね上がったり、失業率が50%になる事態に直面した。

 

さて、そういう事態になったらどうしたら良いのか。これらの国の人たちから学ぶ

ポイントは以下の3つである。

 

①農地を持つこと

②海外に資産を移すこと

③海外でも生きていける力を身につけること

 

①ロシアでもアルゼンチンでも破綻した際に強みとなるのが農地。アルゼンチンやロシアでは仕事がなくなっても農地があるので食べていけるらしい。「破綻慣れ」しているアルゼンチンでは有機野菜やワイナリーを作り、食材や料理のレベルはむしろ上がったというからすごい。また、「トルエケ」という通貨を使わない物々交換のマーケットが国内に7000箇所できたという。たくましい(笑)

 

振り返ってみれば戦後の混乱期、日本でも我がふるさと淡路島の農家は結構豊かな食生活をしていたようだ。農業はいざという時のために大切にすべきなのだろう。

 

②アルゼンチンでは隣国のウルグアイにドル口座を持つことは必須らしい。最近のキプロスや戦後の日本のように預金封鎖(預金没収)させられることは想定の範囲内なのだ。

 

③1997年に国家破綻を起こした韓国では成人の10人に1人が海外で暮らしている。英語を身につけ、国を頼ることを諦めたからである。

 

ちなみにフィリピンでは在留韓国人は13万人いる。在留邦人の6倍以上である。そういえば私がフィリピン大学(語学学校)に通っていた時もクラスメートは90%韓国人だった。これくらいタフにならなダメということだろう。

 

 

結局は明日は我が身と考えることも必要だと思う。

 

旧ソ連の例を見ても、赤字解消の安易な解決策として通貨を増やすのは破綻への第一歩となる。だが、これと同じことをやっているのアベノミクスのなのだから・・。