神戸長田警察最強説(その2)
人権国家日本では外国人を自供させるのは一苦労という話を前回書いた。最近では日本の警察が優しいというのは万引きベトナム実習生にも知れわたっている。
集団万引により、一人だけ捕まっても「周りにいた仲間?グエンという名前しか知りません。店の前で今日、初めて出会いました」と平気でいう。
ここはベトナム人のすごいところだが、同胞を外国人に売るようなことはしないのだ。ベトナム戦争で、ゲリラはCIAから指を切り落とされるような拷問を受けても一言も吐かないらしいが、それを想起させる。
だが、独立戦争ではなく犯罪に関与した同胞を庇うとなると話が別だ。なにせベトナムの万引きは日本の中学生とはちがう組織犯罪。このような連中の取調べは人権意識に基づいては不可能だろう。
だが、そんな日本の治安を守る救世主が長田警察である。ご存知の通り、神戸市長田区は山口組のお膝元であり、在日韓国人やベトナム人集落もある日本有数のいかついエリア。
一度ここで失踪した元ベトナム人実習生が捕まったことがある。こいつは在日のベトナム犯罪組織に関わっていたのだが、証拠不十分で不起訴となり、強制送還させられることになった。
その送還風景は壮絶なものとなった。
我々と空港へ同行するのは刑事2人。まずは見た目が完全にヤカラである。目つきも柄も悪い。どう見てもその筋の人である。
↑写真はイメージです
空港へのタクシー。警察署から出てきて車内に乗り込んだ男に、彼女であろうベトナム人の女が駆け寄り、窓から身を乗り出して最後の抱擁をしようとした。
ドラマのような美しい光景がはじまるその刹那、目つきの悪いデカが動いた。「なにしとんじゃあ!」と一括して女の髪の毛を引っ張って投げ飛ばし(笑)、吹っ飛ぶ女を尻目に空港へ車を走らせたのだ。
そして空港、チェックインカウンターでトラブルが起きた。捕まっているベトナム男が警察官の隙を見て逃走を謀ったのだ!
幸い少し走ったところで取り押さえられたのだが、そのあとが大変。
「俺に恥かかせやがって」「ベトナム行ったら殺してやるからな」とこちらがドン引きするような言葉を吐きながら、デカ2人による頭突きとボディブローの連打、連打!
確かによく考えたもので腹なら痕はつかないし、頭突きなら「頭が当たっただけ」と釈明できる。弁護士による訴訟対策だ。さすがはヤクザの扱いに慣れているだけはある。
このベトナム人はボロボロになって帰っていったが、その第3世界的な捜査手法は見ていて清々しさすら覚えた(笑)。日本の治安を守るには長田警察に習うべきだ、と外国人犯罪を見てきた私は思うのである。
昔から警察によるヤクザへの取り調べは一般人より過酷らしい。犯罪に走る外人に舐められぬよう、長田方式を採用して欲しいものである。