フィリピン実習生とアレコレ

フィリピン技能実習生にまつわる雑感です。現場から見た外国人労働者との関わり、特定技能ビザの問題についても記します。

マニラ邦人殺人事件で急展開(その2)

マニラの在留邦人、岩崎さん殺人事件の全容はまだ判明していないが、マニラ新聞によると茨城県在住の歯科医(60)がフィリピンにいる実子の殺害を小倉容疑者に依頼したことが原因のようだ。

 

小倉容疑者は殺害に対する報酬と偽って金を1500万円以上の金を歯科医から騙し取ったという。もちろん実際は何もしない。大風呂敷を広げて、日本人から金を巻き上げるのはフィリピンの典型的な日本人詐欺師の手口である。

 

同紙によると、この容疑者を歯科医に紹介したのが岩崎さんだった。

想像だが、岩崎さんは小倉の詐欺行為をなじり、逆ギレされたのだろう。フィリピンで1500万円の金額となれば人が数人死んでもおかしくない。

 

事業を営んだり、遊びにいくお金持ちが隠し子を海外で作ってしまうケースは結構散見される。この歯科医はフィリピン人との愛人の間できた隠し子から認知請求をされていたらしい。将来遺産相続などで揉めることを恐れ、消そうとしたのではないかと私は思う。

しかし殺害を依頼した人数が半端ない。なんと11人!11人の中には隠し子の弁護士も入っていたらしい(笑)。フィリピンでは弁護士は完全にゴロツキだ。隠し子に入れ知恵をして歯科医から金をブン取ろうとしたのだろう。いわばブレーンだ。まとめて殺ってしまいたい気持ちはわかる。

 

しかし、今回も結局のところ一番悪いのは日本人だった。

 

そもそも海外にいる日本人は変わっている人が多い(私も元在住者なので人のことはいえないが・・)。ベトナムにいる若い女性は日本で不倫などややこしい恋愛に敗れ、安らぎの場を求めに来た人が多いと聞いたことがあるが、フィリピンはもともと飲み屋のオネーチャンつながりで渡航し始めたおっさんが多いので、中高年男性の質は極端に悪い。

この類の人は英語も下手で、技能もないため、たつきの道を口先三寸で得ようとする。狙うはもちろん、フィリピンパブのお姉さんの尻を追いかけて渡航してきた同胞だ。

かくして、マニラにはものすごい数の詐欺師がいる。まともな在住者の中で「日本人は信じてはいけない」というのは常識になっていたくらいだ。

現地でおきた日本人殺害事件の背後にはかなりの確率で日本人の黒幕がおり、フィリピンはヒットマンと場所を提供しただけなんてことがままある。

 

と、思っていたら先日は中国人の領事館員がセブで中国人に殺される事件が起きた。

中国領事館員2人、撃たれ死亡 フィリピン・セブ島:朝日新聞デジタル

 

フィリピンで外国人が殺された場合は同胞が背後にいることが多いというのはどこの国も一緒のようだ。