フィリピン実習生とアレコレ

フィリピン技能実習生にまつわる雑感です。現場から見た外国人労働者との関わり、特定技能ビザの問題についても記します。

携帯注意!

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フィリピンの知人が立て続けに携帯を盗まれた。

知り合いのフィリピン人女性はマニラ、エルミタ地区の軽量高架鉄道LRT)の駅でiPhone6をひったくられた。たむろしている男が無言で近寄り、かっぱらっていくらしい。

ちなみに、マニラのエルミタエリアは治安が悪いことで有名で、深夜ジプニーで帰宅するカラオケの女の子は「月2回強盗に遭う」と話していた。

銃やナイフで武装した4、5人の男が一斉に車内になだれ込んで乗客の有り金や携帯を巻き上げるらしく、「ついでにおっぱいを触られた!」と怒っていた(笑)。

危ないのは外だけではない。外資系コールセンターで働いている女性は、サムソン製のスマホを事務所の机に置き忘れてトイレに行った隙に盗られたという。コールセンターと言えば英語が堪能なエリートの仕事、月給5万円以上もらっている連中なのだが…。

私立ハイスクールの女子生徒も、学校でバスケットボールの試合の観戦中。荷物置き場にバックパックを置いていたところ、入れていたiPhone5sを抜かれたと聞いた。

同僚やクラスメートのものでも迷わず盗む!それは、フィリピンにおいて、スマホが単なる携帯以上の価値を持つからである。

日本みたいに、猫も杓子もiPhoneを持てる国とはちがう。定職についていないかぎり分割払いはできないから、iPhone6なら一括購入すれば、10万円以上の資金がいる。

貯金が苦手なフィリピン人で10万円払える奴は、高給取りの証明。持ってるだけで羨望の眼差しを集め、優越感に浸ることが可能な魔法のツールだ。

また、プリペイド式なので、ロックがかからないから再販価格も高い。分かりやすく言えば、自動車のような資産でもある。

かくしてフィリピン人は皆、月給の数倍はするスマホを必死で買い求める。財布の中にはたいした金がないから、犯罪者は財布よりも携帯を狙ってくるくらいである。

スマホドロボーは至る所にいることを今一度注意されたい。