フィリピン実習生派遣とアレコレ

フィリピン技能実習生派遣にまつわる雑感です。外国人労働者との関わり、アジアビジネスについても記します。

マニラはバブルか?

アラフォーの当方は日本のバブル景気というのを体感したことがない。

子供時代、九州の学校で飛行機に乗ったことのある子は会社社長とか、地主の息子ぐらいなもの。ハワイ旅行は憧れだった。

 

バブルが始まったのは小学生高学年の時か。10歳近く上のいとこが就職した途端いきなり100万円のボーナスをもらい、母親が驚いていた記憶がある。また、テレビ番組の景品も今よりもはるかに豪華で、新車がバンバン芸能人にプレゼントされるのを見て「車をたくさんもらってどうするのだろうか?」などと子供心に不思議に思ったものだ。


しかし、就職する年齢になった時はすでにバブル崩壊後の就職氷河期だった(笑)。

 

さて、2週間のマニラ出張に行っていたが生まれて初めてここで生のバブル経済というのを間に当たりにした。

わずか1年前と比べて明らかにちがうのだ。

 

送り出し機関の日本人社員と話していたが、「あからさまに去年と違う。みな浮ついている」と話していた。

 

 

フィリピンでは12月は一月分のボーナス支給が義務付けられている。キリスト教徒が9割以上を占めるため、クリスマスは盆と正月がいっぺんに来たような一大イベント。プレゼント交換や家族でのお祝いがほとんど義務みたいなものなので、一年で一番お金を消費する月なのだ。

 

毎度12月は賑やかなのだが今年は異常だ。金曜日と給料日が重なる夜のマカティ(ビジネスセンター)ではタクシーは1時間半待ってもつかまらない。

 

f:id:pinoyintern:20151208124021j:plain車の数は1年間で倍増したんじゃないかというくらい増えた。おかげでどこにいっても渋滞。在住者によると空港近辺から中心地(パラニャーケ市からオルティガス)に行くのに4時間かかる時もあるという。渋滞がなければ20分で着く距離なのに!

 

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一年前はガラガラだったマラテのスタバは満席だった。ちなみにフィリピンのスタバは円安の日本に比べて高い。しかも皆ベンティという日本には存在しない巨大サイズをオーダーする。一杯500円くらいするベンティサイズは水筒みたいにでかい。このチョコレートフラプチーノは日本人なら見ただけで胸焼けするが、デブばかりのマニラの富裕層~中間層は皆そろってこれを飲む。

 

 

話を聞いてもバブルエピソードには事欠かない。ほんの3、4年前に2万円そこそこだったモール売り子の所得はマニラでは4万円近い。10年前は最低賃金だった警察官幹部は10万近い給与をもらう。知り合いの政府職員は今年の年末は家族9人(!)で韓国旅行らしい。

 

現地新聞社によると、公務員の最低給与は現在週5日勤務で月給3万円弱、民間企業の給与は週6日前後の勤務で3万8千円くらいだ。今年はこの給与格差を是正するため公務員の給与を民間と同等レベルまで引き上げるとみられている。こうなるとさらに民間も賃金があがることは間違いない。

 

 

急激な人口増加による消費意欲の凄まじさを目の当たりにしたければ是非マニラへ来るべきだと思う。

 

しかし、これがいつまで続くか・・。どう考えても働いている人間のレベルはさほど上がっていない(人間が数年で急激に成長するはずがない)。レストランに行くと相変わらず料理を持ってくるのに日本の5倍ぐらい時間が掛かる。客そっちのけでウエイター同士でダベり、カウンターの女の子はスマホを弄るのに夢中。

 

オーストラリア人が経営するレンタカー会社で車を借りると、内側のドアポケットがヌルヌルする。

運転手(マニラではレンタカーに運転手がついてくる)に、「汚れてるじゃん、拭けよ」というと惚けたような顔をして返事もしない。「拭くものはないんけ?」と聞くとアホみたいな顔して「No~」と答える。んで、そのまま無視する。

 

車が汚れている→お客さんに悪い→綺麗しなければいけない。という論理的思考が腐っているのだろう。

こんな車で値段は1日1万5千円くらいする。日本と変わらん。

 

 

リーマンショック直前にニューヨークを旅行した知人女性は経済が過熱しすぎていると判断し、売り抜けることに成功したという。この時の判断基準は「黒人がスーパーブランドの店で我が物顔で買い物している姿」「ろくにメンテもしていない物件の家賃が数年で倍増した」ことに違和感を覚えたことがポイントだったらしい。

 

差別と言われようがなんと言おうが、真面目に努力していない人間がぼろもうけするのは異常と私は思う。

 

 

投資家の知人によるとアジア通貨危機などで足元をすくわれた経験のないフィリピンはバブル経済への耐性がないらしい。「こけるときはひどい」と話していたが・・。