フィリピン実習生とアレコレ

フィリピン技能実習生にまつわる雑感です。現場から見た外国人労働者との関わり、特定技能ビザの問題についても記します。

ダバオ再訪

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10年ぶりのダバオ。出張ではなく、観光で訪れるのは初めてだ。フィリピン第三の都市、ダバオは人口140万人。南部ミンダナオ島の中心となる都市だ。
 
感想を一言で言えば「10〜20年前のマニラやセブ」。だが、当時のマニラと違い、バブル状態前夜という経済の息吹も見える街だ。
 
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犯罪者を手下の処刑団に「掃除」させることで有名なドゥテルテ市長の人気は絶大で、「フィリピンで一番安全な街」と言われることを市民は誇りに思っているようだ。
 
以下に気がついたことを羅列してみる。
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・路上のゴミが少ない。
ポイ捨てやくわえタバコは禁止されているらしく。見事にゴミがない。
ダバオではポイ捨ても命がけになるのだろうか?
 
・カフェにアイスコーヒーがない。
冷たいコーヒーを飲む習慣は元々フィリピンにはない。スタバが少ないので、まだ馴染みが薄いからか?
 
・渋滞が少ない。
MRT(電車)やタクシーですら乗れない地獄の渋滞都市マニラから来たら天国だ。まあ、これはしばらく経てば悪化するのは確実だろう。
 
・タクシーがまとも
小銭までシッカリと返すし、メーターもきちんとおろす。携帯をタクシー内に忘れたら、ちゃんと返しに来てくれた!(まあ、ノキアのボロ携帯だったからだと思うが)
 
・治安が良い
市民は皆、この点を誇りに思っている。つまりドゥテルテ市長の人気は絶大。
シンガポールしかり、タイしかり、アジアでは欧米型民主主義よりも、モラルある独裁の方が上手く行ってる気がする。
まあ、一つ間違えばエライことになるから紙一重ではある。
 
しかし、市内は午前2時でも若い女性がうろついているし、路面店のレストランがはやっている。
 
これはマニラでは有り得ない光景だ。
 
以上な渋滞と治安の問題で、小売りや飲食はモール内での出店が商売には必須になってしまっているからだ。
 
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・背の高い建物が少ないので、空が広い。
建設中のコンドミニアムがチラホラあるが、まだまだこれからといったところ。
 
ただ、ワンベットルームで900万円、3ベットルームで2,500万円と日本と変わらない値段。購入するのは投資目的のアメリカや韓国人が多いらしい。
これはセブと同じだ。
 
・「あ、外人だ!」という目で見られる。
年間100万人に上る韓国人観光客が練り歩いくマニラやセブと違い、ガイジンは珍しいのだろう。
これも懐かしい現象だ。
 
ただ、高級取りのコールセンター業の誘致が進んでいる。こののんびりとした空気もいずれ失われるのだろうと考えると少し寂しい気がする。