致命的な論理的思考の欠如
フィリピン人と話していて常に感じるのが論理的思考の弱さである。
「論理的思考」なんていうと大層なものに感じるが、「要はAをしたらBが起きる」というのを予測して行動するだけなのだが。
将棋やチェス、スポーツでもこの考えは必須なので、大多数の平均的水準以上の日本人には大した話ではない。誰でも、「あの時AではなくBをしておけばこんなことにならなかったのに!」と悔やんだ経験があるだろう。これを踏まえて「次回はAを絶対にしないようにしよう」と考えるのが大切なのだ。
フィリピン人は恐ろしくこの思考能力が弱い。シンガポールではフィリピンをはじめとするマレー系民族の数学能力が弱いという統計が出ているらしい。数学=論理なので、何らかの関連性があると私は疑っている。
さて、このほど、マニラのフィリピンパブ(現地ではカラオケもしくはKTVと呼ぶ)で私についた女の子。歳は22歳で店で働きながら大学に通っているという。そこそこ名前の通った公立大の政策科学部らしい。
色々インタビューしてみたが、話を聞いているとなかなかひどいものだった。
例えば、
私「何で政策科学専攻なの?」
女「本当は教育学部にいって教師になりたかったけど、親がダメって言ったから」
私「理由は?」
女「ワカラナイ」
※「親が言ったから」で思考停止はフィリピン人の典型パターン
私「政策科学部なら将来は公務員かな?」
女「でもフィリピンは政治が悪いからダメ。議員は汚職ばかり」
私「でも、政治がどうして悪いのかな?理由があるよね?」
女「ワカラナイ」
私「そんなことも大学で習わないの??」
※カネを受け取った有権者が喜んで悪徳政治家に投票するから。
コネがすべての社会なので、選挙は政治家にすりよるチャンスとしか捉えていない。
女「実は今のA大からB大に転入しようと考えているの」
私「何で?」
女「親がそういうから」
私「理由は」
女「ワカラナイ」
私「・・・」
ちなみに同種の質問でベトナム人が同じ回答した場合は大体が、めんどくさいから「ワカラナイ」と言っているケースが多い。ベトナム人は見知らぬ外国人に個人情報を渡すのを本能的に嫌悪するので、言わないのだ。実は腹のなかでちゃんと考えている。
だが、フィリピン人の場合は本当にわからないのだ。
「それは飲み屋の女の子だけでしょ?」といってはいけない。私の感覚として国民の70〜80%ぐらいがこのパターンに近いのだ。
これは腕を組んでしっかり考える習慣がないことが原因だと思う。右脳というか脊髄反射で判断してしまうのだ。
土着のマレー系は酒を飲んで歌って踊り、本能のままに異性を追いかけるのが大好きな連中なので、文化的に深く深く考える習慣がないのである。南の島の風土に思索はそぐわない。
よってこの国の経済は華僑に牛耳られてしまっている。コメも鉄も華僑のカルテルが価格を釣り上げ、フィリピン人はやられるがままである。
これは民族的な資質だと思う。論理的に物事を考える華僑に勝つことは永久に厳しいものがあるだろう。