フィリピン実習生とアレコレ

フィリピン技能実習生にまつわる雑感です。現場から見た外国人労働者との関わり、特定技能ビザの問題についても記します。

ここが変だよフィリピン人

コロナの影響で仕事を失ったフィリピン人語学留学生に仕事を紹介してほしいという案件が入った。

 

当社は人材派遣ではないが、とりあえず人助けと思って当人らに会ってみることした。

 

ちなみに国内にいる留学生は大きく分けて3つに分かれている。

①超金持ちの遊学生

奨学金や交換留学生など超優秀なエリート

③日本語勉強は建前で、金を稼ぎに来た語学留学生

といった感じだ。

①や②は欧米に留学する日本人と同じなのでさておき、コンビニバイトなどでよく見かけるのは③だ。

http://blog.livedoor.jp/keumaya-china/archives/51476685.html

 

2年制の日本語学校に通う留学生で昔は中国人、15年ほど前からはベトナム人が多い。しかし、学生とは名ばかりで、金を稼ぎに来ている連中ばかり。年間100万円以上する学費や生活費、何よりも貯金のために昼夜を問わず勉強そっちのけでバイトするために来ている。

https://www.google.co.jp/amp/s/www.asahi.com/amp/articles/ASM2X7FHTM2XUHBI06G.html

 

母国の口座に約200万円分の預金があることや、日本語検定の合格証などが来日時のビザ取得審査に必要なのだが、そもそも、金がないから日本に来ようとしている輩なので、そんなものはない奴も大勢いる。

 

だからブローカーに初期費用30万円の賄賂手数料を払って日本語検定を替え玉受験したり、預金証明を偽造して入ってくるのだ。

https://next-infonews.com/news/6436/

 

留学生は一応、週28時間までというアルバイトの制限があるのだが、前払いとなる初年度の学費100万円やブローカー費などを捻出するため「学生」は母国の金貸しや親族から借金してくる。だから来日するやいなや制限など無視して必死で働き、毎月30万円ぐらいは稼ぐらしい。

 

しかし、これは他国の話。フィリピンから来日する留学生とはほとんどが②となっている。

 

理由として、①に当たる富裕層は英語が堪能なのでほとんどが欧米に行くから日本なんかにはこない。

 

③については、フィリピン人は金を貸りても返さないので、仕事目当てで日本に来る貧困層に100万円も貸す金貸しが存在しないことが理由である(笑)。借金して留学を隠れ蓑に働くというモデルが成立し得ないのだ。

 

ベトナムや中国は司法機関がある程度機能し、かつ暴力団といったアングラ組織もきっちりと仕事するので、高利貸しが成り立つ。

 

だが、フィリピンでは裏も表もみんなグダグダなので担保でもないと金貸しは成り立たないのである。

 

そして100万円分の担保を持っている人は少ないし、銃社会なのでそれだけ資産のある人と揉めることは貸す方が命がけになることを意味する(笑)。

 

そういえば、昔は金を貸してくれと担保に銃を持ってくる話を現地でよく聞いたし、殺し屋は昔なら1万円で雇えた。今でも10万円しないだろう。100万円の貸し借りなら下手すれば2、3人は死人が出る。

 

そんな訳で語学学校にいるフィリピン人は稀少生物である。珍しさもあって面談してみたのだが、なかなか衝撃だった。

 

来たのは25歳の女と27歳の男。南部ミンダナオ島出身で同島ダバオ市日本語学校で3か月学び、難波の語学学校に来ているという。女は来日一年、男は半年らしい。

 

驚くべきは学費。年間100万円を超えるはずだが「両親が農薬の販売業」(女)、「父親が軍の少佐」(男)と家族が賄っているらしい。

 

繰り返すが年間100万である。…今時日本人の家庭でもなかなか厳しい金額だ。特に女の方はさらに生活費も仕送りしてもらっているのだとか…。最低賃金が2、3万円の国でどれだけ金持ちなのか!

 

だが、さらに驚いたのがそのメンタリティ。

 

女は他のフィリピン人女性と2人で昨年3月に来日。家賃4万円のアパートに住んでいたが、フィリピン時代から付き合っている男が半年後に同じ学校に入学したため、家賃8万円の一軒家に男女3人で引越した。→金の無駄。

 

介護のアルバイトで週28時間の規制通りに働いていたが、10カ月ほどして腰を痛めて退職。夜勤の工場などで働いていたが、「キツい」と辞めて介護の仕事を探しているのだという。→根性なし。

 

これまで毎月13万円程度あったバイト代は「全て遊びに使った」とあっけらかんと話す。→面接で言うか?

 

ボーイフレンドの男はすでにバイト先があるらしくただの付き添い。面接に姉や母を連れてくるバカはフィリピンではたくさんいるが、まさにそれ。頼む奴もついてくる奴も双方の神経を疑う。

 

女は履歴書など一切持参せず手ぶら。挙げ句の果てに男はこちらが話しているのにスマホをいじり始める体たらくであった。

 

計算して一年以上は勉強しているはずなのに日本語も酷かった。「今まで一番大変だった仕事は?」程度の質問に答えれないし、日本語検定なんて受けてもいない。

 

唖然とするこちらを尻目に女は「卒業したら特定技能ビザを取りたい」とのたまう。バブル景気で上手く波に乗った親のカネで日本に来て、バイトも勉強も適当にやり。フィリピン人同士だけで遊んで付き合ってダラダラと生活しているのだ。私が親なら情けなさで号泣するであろう。

 

もちろん酷い留学生は日本を含めどの国にもいるが…、さすがはフィリピンである。こんな連中がいる限り、発展はしないであろう。