致命的な論理的思考の欠如
フィリピン人と話していて常に感じるのが論理的思考の弱さである。
「論理的思考」なんていうと大層なものに感じるが、「要はAをしたらBが起きる」というのを予測して行動するだけなのだが。
将棋やチェス、スポーツでもこの考えは必須なので、大多数の平均的水準以上の日本人には大した話ではない。誰でも、「あの時AではなくBをしておけばこんなことにならなかったのに!」と悔やんだ経験があるだろう。これを踏まえて「次回はAを絶対にしないようにしよう」と考えるのが大切なのだ。
フィリピン人は恐ろしくこの思考能力が弱い。シンガポールではフィリピンをはじめとするマレー系民族の数学能力が弱いという統計が出ているらしい。数学=論理なので、何らかの関連性があると私は疑っている。
さて、このほど、マニラのフィリピンパブ(現地ではカラオケもしくはKTVと呼ぶ)で私についた女の子。歳は22歳で店で働きながら大学に通っているという。そこそこ名前の通った公立大の政策科学部らしい。
色々インタビューしてみたが、話を聞いているとなかなかひどいものだった。
例えば、
私「何で政策科学専攻なの?」
女「本当は教育学部にいって教師になりたかったけど、親がダメって言ったから」
私「理由は?」
女「ワカラナイ」
※「親が言ったから」で思考停止はフィリピン人の典型パターン
私「政策科学部なら将来は公務員かな?」
女「でもフィリピンは政治が悪いからダメ。議員は汚職ばかり」
私「でも、政治がどうして悪いのかな?理由があるよね?」
女「ワカラナイ」
私「そんなことも大学で習わないの??」
※カネを受け取った有権者が喜んで悪徳政治家に投票するから。
コネがすべての社会なので、選挙は政治家にすりよるチャンスとしか捉えていない。
女「実は今のA大からB大に転入しようと考えているの」
私「何で?」
女「親がそういうから」
私「理由は」
女「ワカラナイ」
私「・・・」
ちなみに同種の質問でベトナム人が同じ回答した場合は大体が、めんどくさいから「ワカラナイ」と言っているケースが多い。ベトナム人は見知らぬ外国人に個人情報を渡すのを本能的に嫌悪するので、言わないのだ。実は腹のなかでちゃんと考えている。
だが、フィリピン人の場合は本当にわからないのだ。
「それは飲み屋の女の子だけでしょ?」といってはいけない。私の感覚として国民の70〜80%ぐらいがこのパターンに近いのだ。
これは腕を組んでしっかり考える習慣がないことが原因だと思う。右脳というか脊髄反射で判断してしまうのだ。
土着のマレー系は酒を飲んで歌って踊り、本能のままに異性を追いかけるのが大好きな連中なので、文化的に深く深く考える習慣がないのである。南の島の風土に思索はそぐわない。
よってこの国の経済は華僑に牛耳られてしまっている。コメも鉄も華僑のカルテルが価格を釣り上げ、フィリピン人はやられるがままである。
これは民族的な資質だと思う。論理的に物事を考える華僑に勝つことは永久に厳しいものがあるだろう。
比体罰禁止法に大統領が拒否権発動
ドゥテルテ大統領はこのほど、上院が可決した体罰禁止法への署名に拒否した。
この法案は両親が子供を叩くことだけでなく、公共の場で激しく罵ることも禁ずる徹底したものだった。
ちなみに外国人労働者相手に一番していけないことは体罰である。特に頭をはたくような行為は、たとえ軽くでも侮辱と捕らえられてしまう。
昔、ベトナムの実習生が3年満了して帰るお別れ会の時に、日本人社長に「3年前に仕事で失敗して叩かれた仕返しをしていいですか?」と真顔で発言して問題になったことがあった(笑)。
フィリピン人も体罰には弱く、ヘルメットの上から軽くはたかれただけで、泣きながら「帰りますー」と叫び出すので要注意である。
かようにアジアの会社や学校などにおいて他人による体罰は受け入れられていない。
だが、世界的に見て他人による体罰を教育と捉えるのは、韓国と日本、中華系(中国やシンガポール)ぐらいしかないようである。
アメリカをはじめとする欧米では、民族的にカッとなりやすいのと体格差が激しいので、体罰は殺人沙汰になりかねない。確かにボブサップみたいなのに叩かれたら死んでしまう。よって米軍でも体罰は厳しく禁じられている。
その反面、フィリピンだけでなく、アジアでは両親による体罰は伝統的に存在していた。例えば、私のフィリピン元妻の姉は、子供の時、罰として母親に米袋に入れられて天井に吊るされたらしい(笑)。
ベトナムでも昔は赤蟻をふりかけるなど拷問じみた両親の体罰があったと聞く(さすがに命に関わるので最近は行われない)。
最近ではネット上の「炎上騒ぎ」を恐れ、テレビなどで皆ポリティカリーコレクトな発言しかしないが、私は体罰は時と場合によって必要だと考えている。
そら体罰は基本しないに越したことはない。だが、人間は本来矛盾した生き物なのだから、単純に全面禁止することが良いわけではないだろう。だから、最近は日本でも教師をけしかけて殴らせ、ネット上で拡散させる馬鹿どもが出てきているのだ。
そんな中、このフィリピン大統領は「愛情とともに規律と遵法意識を教えるための体罰は社会にも有益だ」と、自らの信条を拒否の理由にあげた。
また、「体罰を時代遅れのものとする昨今の欧米諸国の傾向を認識している」とした上で、「他国の文化が我が国を必ずしも健全にするものではない。欧米諸国のやり方を無批判に従うことは次の世代に大きな不利益をもたらす」と発言した。
もちろん彼は他人による体罰は賛成していない。両親が行う場合だけだ。とはいえ、痛快!欧米などで高まる人権偏重トレンドにはっきりと反対している。
この人は国の運営が上手いとは思わないが、信念を持った判断は終始一貫しており、分かりやすい。支持率が高いのも納得ができる。
アメリカの植民地そのままだった歴代の指導者とは一線を画す姿。日本も学ばねばならないのではなかろうか?
特定技能ビザによる介護殺人が増える
特定技能ビザでいちばんの注目業界は介護だろう。
2025年には日本人の3人に一人が65歳以上、一説には介護従事者は50万人が不足しているとも言われている。
どんなに一生懸命面倒を見ても、昨日までできていたことが翌日にはできなくなり、最後には死んでしまうという介護は過酷な仕事だと思う。
ゼロから何かを作り上げていく製造業や建築業、回復して元気になっていく医療とは真逆の世界。ナチスの拷問で穴を掘っては埋めさせるというのがあったらしいが、死を看取り続ける仕事はやはり精神的につらい。
なおかつ介護労働は国の補助金や社会保障制度ありきの業界なので、経営者はともかく、構造的に労働者が高収入になるのも難しい。日本の若者が敬遠するのも理解できる。
ちなみに人生で優先するのはカネだけという中国人にとって介護の仕事は不人気だ。製造業や建設業と違い、現場叩き上げで大金持ちになる可能性が低いからだろう。
しかし、この業界にいる日本人に聞けばきつく汚い仕事内容が嫌で辞める人は少ないらしい。むしろ介護業界の女性を中心としたドロドロとした人間関係が退職の原因と聞く。
何はともあれ人不足かつニーズの高まる業界なので、介護で外国人が大量に必要なのは間違いない。ただ、フィリピンでも日本でも外国人労働者を管理してきた経験から言えば、トラブルは覚悟しておかねばならない。けしてバラ色ではないという認識が必要だ。
はっきり言っておこう。間違いなく起きるのが要介護高齢者相手の「虐待」と「殺人」の多発だ。
特に中国とベトナムはやる奴が100%出てくる。10人や20人受け入れたぐらいならでは大丈夫だ。だが、数万人が入ってこれば民族的な性質から言って必ずやると言って良い。
日本でも時たまこういう事件は起きているが、外国人労働者の頭のおかしい奴の割合は日本の比ではない。10万人単位で外国人介護者を受け入れれば毎月のように起きるだろう。「またベトナム介護士が殺人」という見出しが新聞に躍る覚悟は必要だ。
とはいえ、50万人足りないのだから、他に選択肢はない。「どうやって受け入れるか」と話し合うべきなのだ。だが、それと同時に「事件が起きた後にどうやって対処するか」を準備しておくべきなのだ。
だが、国は「外国人による介護現場の殺人事件は必ず起きます」とは言えないので、この面の準備は全くと言って良いほどない。
それではなぜ、殺人が起きると言い切るのか?ベトナムの実習生を見てきた経験から分析しよう。
ベトナム人全般に言えることは「納得して担当した仕事は一生懸命やるのだが、自分の仕事に線(リミット)を引きたがる」傾向が強いということだ。特にカネを増やさずに仕事だけを増やされることに対する彼らの嫌悪感は日本人の理解を超えている。
「AさんBさんCさんはグエンさん(仮名)の担当ね」と決めたとする。グエンは間違いなく一生懸命面倒を見るだろう。だが、ここで日本人が辞めるとか、諸事情により「ちょっとの間、Dさん、Eさんも面倒見て。お願い!」という状況になるとたちまち問題が起きる。
ベトナムや中国人は「ワタシの負担が増えるなら、いくら給料が増えますか?」と言ってくるのだ。実際に言わなくても頭の中はそう考える。
第一、介護なんて大家族の発展途上国には存在しないマイナー産業なのだ。面接では「ワタシはおじいさんが大好きです。カイゴがんばります」なんていうが、大嘘である。
外国人労働者は介護の仕事なんか見たこともないし、愛着も誇りもない。日本にはカネがもらえるから来ているだけだ。
しかし、担当患者が増えたらかと言ってしょっちゅう給料を増やす日本の介護施設はない。お互い様&助け合いで頑張るのが日本人だからだ。
だが、拝金主義が横行する彼の国で育った彼らからしたら、家族以外に愛着も信頼もない。カネが増えないなら押し付けられた日本の爺さん婆さんがどうなろうと知ったことではない(ちなみにフィリピン人は優しいのでここまでひどくはない)。
畢竟(ひっきょう)、「カネが増えない?なら負担を減らそう」と頭が回る。
おそらく、最初はバレないように手を抜き始めるだろう。例えば身体を3回拭いていたところを1回にしたり、日本人監督者から見えないところは汚れたままほったらかす、などだ。
だが、ここで日本人監督者が気づかないなら、もっとエスカレートする。どんどん雑になり、そして最後は死亡事故につながるのだ。事故ではなく、わからないように意図的に殺してしまうケースも必ず起きるだろう。
彼らの頭の中はわかる。「だって給料増えないんだからやるだけムダ」。
「ひどい」「そんなことはしないハズ」なんて考える人は外国人実習生など労働者を使った経験のない人だ。同じ現場で肩を並べて仕事したことがあるなら必ず肯くであろう。
ちなみにベトナムでは病院も賄賂しだい。看護婦や担当医に賄賂をわたさないと、ナースコールを無視されたりするらしい。ひどい時は注射を痛くされるとか…!地味に嫌である…。
担当が増えれば、歩合=賄賂が増えるのが彼の地の医療文化なのだ。カネが全て。
だが、なんども言うがこんな犯罪者予備軍が混じっていても受け入れるしか選択肢はない。
対策としては、人の命のかかる介護現場で手を抜いた外国人は、解雇&ビザ取り消しによる即時強制送還処分を科すこと。これが最低限必要だ。不当解雇なんて言わせてはいけない。転ばぬ先の杖は日本から叩き返すことだ。
あとは、多発する訴訟に備えて病室内の監視カメラの設置義務と賠償保険を充実させることだろうか?「外国人医療事故保険」みたいなのを国で用意し、介護の特定技能ビザで来日する連中に無条件で負担させるべきだ。
誰も口にしないが、特定技能ビザで犯罪と訴訟が増えるのは間違いないのだから、合理的にそれに備えねばならない。
日本人は優秀か?
このブログではフィリピンの悪口をたくさん書いているが、その基本にあるのは「日本人ならマトモ」という前提があった。「勤勉、誠実、謙虚」は我々の美徳である。
しかし最近その認識を大きく改めざるを得ない出来事が起きた。
とある南大阪の取引先の工場が注文の急増と人不足になり、一カ月の間、当社が日本人短期アルバイトの紹介を頼まれたのだ。
エアコンの効いたオフィスで偉そうにコメントを書いてる首都圏のメディアにはわからないだろうが、地方の工場ではハローワークで募集しても誰1人として応募が来ない。
コメンテーターは「賃金を増やせ」とか「高齢者を活用しろ」とかしたり顔でいうが、日本中の会社が三●商事やト●タの給料を払えるわけがないし、8時間以上の立ち仕事は爺さんには無理だ。
さて、この工場はたまたまうちの従業員の地元。若い従業員は知人にフリーターや学生が多いと聞いたので、引き受けてみることにした。
今の若い人はさすがである。インスタなどSNSでバイトの情報をシェアしたらあっという間にのA子、B子、C子、D子の女子4人から、「ぜひやりたい」と言うメッセージが入った。全員20代前半の学生かフリーターである。
無事人が集まったので、まずは面接をしようと考えたのだが、ここからが大変だった。うちの従業員がラインでいざコンタクトしてみるとA以外の3人は「既読スルー」もしくは、見もしない。
仕事をしたいと言ってきたくせにレスポンスが悪いと言う事は我々からしたらよく理解できない・・。そもそも、連絡している従業員は彼女らの知り合いなのに・・。
散々連絡を無視した挙げ句、突然、D子は「やっぱりやめときます」と言ってきた(お前は何がしたかったんや!?)。
今振り返ってみれば、この時点で慣れない日本人バイトの紹介なんてやめとくべきだったが、なにせ取引先が人不足に苦しんでいる。
どうにかこうにかA、B、Cの3人の面接→採用にこぎ着けた。
ところが、保育士の専門学校生というBは勤務の2日前になって「卒業試験を忘れてました。勤務開始を1週間後にずらしてください」と言ってきた。卒業試験を忘れる・・!?つか直前に言うなよ!いろいろ疑問がわきつつ、取引先に平謝りする羽目になった。
さらに、トラブルは続く。
BとCは友人同士だったらしく、勤務シフトを通達するとBは「Cちゃんと毎日一緒に働けると聞いていたのに。話が違う」とラインで文句を言ってきた。CはCで毎週火曜日は休みたいという。もうわけがわからない。
このBはメッセージで文句言うくせにこちらの電話にはロクに出ない。「学校の実習中だから電話できません」と木で鼻をくくったようなメッセージがくるだけ。実習は24時間休憩なしでやっているのか?夜でも朝でも電話できるだろうに・・。
常識でいえばこんなガキはお払い箱だが、勤務日まで決まってしまっているので、後には引けない。取引先の迷惑を考え、なだめすかして入ってもらうことにした。
だが、結論から言うとまともに1ヶ月働いたのはAだけだった。一番文句を言ったBなんか3日間しか働かなかった(笑)。
しかも、このBは仕事が終わったその日に「旅行に行くのでお金をすぐに払って欲しい」と言ってきた。慌てて計算して振り込んだが、その後、お礼の言葉もない。
本当にこんな奴を保育士にして大丈夫なのだろうか・・・?
フィリピンで仕事を経験した方なら、ここまで読んで頭に浮かぶ言葉があるだろう。そう、この子らは「フィリピン人と一緒」なのだ。
断っておくが、たった一人A子だけは1日も休まず1ヶ月黙々と働いてくれた。さらに最後働き終わった後は「ありがとうございました。皆さん温かく接して下さって・・」とお礼のメッセージまで送ってきた。
「日本人はやはり素晴らしい」と救われた気分になったものだ。
ただ日本人の4人中3人がクズだったというこの現実は非常に重い。私は取引先に何度も頭を下げたが、担当者に「日本人の派遣はそんなものですよ」とねぎらわれた(笑)。この工場では朝、派遣会社から「一人見つかりました。面接してください」と連絡が入り、昼頃に「やはりキャンセルになりました」なんてのは当たり前らしい。
失業率の高いフィリピンでは、皆、「仕事がない」とぼやくくせに、いざ就職面接をやると10〜20%の欠席は当たり前である。特にネットで応募してくる連中のドタキャン率はめちゃめちゃ高いらしい。
だから実習生の面接でもドタキャンを計算に入れて多めに呼ぶのだ。
このありさまは気分で動く頭の悪いフィリピン労働者ならではと思っていたが、日本人労働者も同じだったとは・・。日本は大丈夫か、と暗澹たる気分になった。
そっけないフィリピン人
フィリピン実習生を受け入れていて気になることがある。フィリピン人と言うと「人情に厚く、優しい、明るい、親切」というイメージがある。
しかし意外なことがある。
実習生が帰国後、アッサリと音信不通になることだ。昨年まで実習生は3年間契約で延長が不可能なため、我々日本人とは今生の別れだった。したがって音信不通になるのもむべなるかな。と考えていたが、日本で苦楽と寝食を共にしたフィリピン人の同僚とも音信不通になるようだ。
特になんらかの事情があって途中帰国したものがいたりすると顕著である。「帰ったあいつは今何をしているの」と聞いても、同僚は皆「知りませんサー」と首を振る。
国際電話や手紙の時代ならわかるが、今やSNSの時代。世界でフェイスブックの利用者ランキングで8位に入ると言われるフィリピン人なのでいくらでも交流を続けることはできるはずだ。
ちなみにフィリピン人はフェイスブックのアカウント2つ3つ持っているのが当たり前である。①正式なやつ②浮気相手を探すためのアカウント③SNSいじめや浮気がバレたなどもめた拍子に作ったもう一つーーといった感じだ。
ちなみにフィリピンパブで女の子からフェイスブックのアカウントを教えてもらっても喜んではいけない。だいたいが、この2番目のアカウントだからだ。①や③にはフィリピン人の彼氏や隠し子とのツーショット写真があふれていたりする(笑)。
それはさておき、帰った後も律儀に世話になった日本人上司に誕生日やクリスマスのお祝いメッセージを送ってくるものはおそらく経験上5% 前後だろう。
色々トラブルを起こし、その度に我々が走り回って面倒を見たやつに限ってはほぼ100%は音信不通になる傾向が強い。恩知らずとはこのことだ。
こういう奴から稀にメッセージが来たと思ったら、大体が年金の脱退一時金(払い戻し)の問い合わせとか特定技能ビザによる再来日の相談である。一切の連絡を絶っておきながら自分の都合のためだけに連絡してくるのだ。
こういう薄情さに我々日本人はうんざりしてしまう。
え?出会ったフィリピン人からずっと連絡が来る?間違いなくそういうあなたは若いか美人かセクシーな女性で、相手は男である。性欲に忠実かつヒマなのでダメ元でメッセージを送り続けているだけだ。口説くことには本当にマメである。
だが、多分彼らは悪気があってこういうことをしてるわけでは無いのだと思う。
フィリピン人は非常に単純かつ中学生並みの精神年齢なので、自分のメリット=カネ(もしくは性欲)になると思った場合はうっとうしいぐらい連絡をしてくる(=媚びる)。だが、根気とは無縁なので目先のメリットにつながらないとわかった瞬間連絡をやめるのだ。まさに感情のおもむくまま、である。
だから近くにいる権力者には、誕生日やクリスマスのお祝いメッセージなどをしょっちゅう送る。例えば実習中は日本人上司には皆本当にこまめに連絡をくれる。帰国後の音信不通ぶりとのギャップにはえげつないものがあるほどだ。
日本人だったら3年間も働き、なおかつ、お別れパーティなどで見送られて円満に退職したなら、その後もたまに連絡くらいはするだろうが・・・。
こういう人間関係はフィリピン人によくある。例えば彼らは「ベストフレンド」というセリフが大好きだが、お互いのパートナーを平気で寝取ったりする。そういえばうちの実習生も、国に残した嫁と友人との浮気が判明しへこんでいた奴がいた。
【あなたの旦那ダイジュブ?】フィリピン略奪愛天国の実態~圧倒的に女性側からのアプローチが多い - モトボサツ勝手にブログセブ島編vol2
セブ在住の知人の日本人女性は苦労して探したメイドをフィリピン人のママ友に引き抜かれたらしい。「ごめーん、私忙しいかったから(メイドが欲しかったの〜)!」と言われたとか。
いや、みんな忙しいから雇ってるんだろうが、とは思わない。
ただこれに関しては文化や民族の違いとしか言いようがない。彼らは何と言うのか欲望に素直なのだ。
だから、距離が遠ければ疎遠になる反面、我々が彼らのフィリピンの実家に遊びに行けば、なんのわだかまりもなく、全力でもてなしてくれるだろう。実に単純なのである。
フィリピン人の良さを消すコリアンスタイル
マニラ首都圏から3時間ほど北上したところにあるアンヘレスという町がある。
検索すれば死ぬほど出てくるが、この街の最大の産業は女=売春というとんでもない場所である。
街の目抜き通りにはウォーキングストリートという歩行者天国があるが、ここの両脇にはずらーっとゴーゴーバー(お持ち帰り専用置屋)と連れ込み宿が500メートルにわたって並んでいるのだ。その数30件ほどか。
もともとゴーゴーバーというのはアメリカ人が持ち込んだシステムで、水着を着た女の子にドリンクを振る舞い、しばらく一緒におしゃべりしながらお酒を飲んで、気があったらお持ち帰りという仕組みである。
女の子からしてみれば愛想よく「営業」をしないとお持ち帰りにはならない。一方で、お互いに拒否権があるので、気が合わなかったら無理して付き合う必要はないという合理的な仕組みでもある。
近くには東南アジア最大のスービックという米海軍基地があり、ベトナム戦争中は経由基地として賑わった。戦争で荒れた兵士の欲望を満足させるためにこの産業が発展したのだ。
1991年の米軍撤退後は売春ツアーの日本人おっさんに人気の場所になったが、時は流れ、今は「コリアンへレス」とまで言われるほど韓国人が跋扈(ばっこ)する街と化している。
20年ほど前までほとんどがアメリカ人を主とする白人や日本人がオーナーの店ばかりだったが、ここ4、5年で3分の1ほどの店がコリアンに買い占められてしまった。
余談だが、海外でこんな店を経営して数十年後に、「私はコリアン相手の慰安婦だった」「コリアンに騙されて売春させられた」と訴えられたら韓国政府はどうするつもりなのだろうか?
さて、この売春街をのぞいてみて面白いのが、店に入った瞬間に経営者が伝統的白人系か新参者コリアン系かだいたいわかるのだ。
白人オーナーのゴーゴーバーの特徴
・サル顔&肌黒&チビの女が多い(通称チビクロサンボ)
・働いているウエイトレスやママさんがダラーっとしている
・その一方で売春している女の子は愛想が良く、ものすごい営業力(笑)
コリアンオーナーのゴーゴーバーの特徴
・日本人好みのすらっとした美人が多い
・ウエイター兼ポン引き役でパーマ&坊ちゃん刈りの韓国人男がいる(ちなみに日本人に対して愛想は良い)
・その一方で売春している女の子は無表情。目があっても無視される
違いを列挙するとざっと上記のようになる。
歓楽街を歩いて面白いのは中国、韓国といった黄色人種は我々と美的感覚が似ているのか、だいたい女性の好みがかぶる。だが、白人とは全く相容れないのだ。イケメンの白人が「なんじゃそれ?」と思うようなブーちゃんと一緒にいる姿をよく見かける。
余談だが、白人と付き合う日本人女性も?なのが多いのはおそらく上記の理由からだ。
したがって韓国人経営の店に行けば結構美人率が高いのだが、これが意外に楽しくない。女の子が上記のように総じて不愛想だからだ。
理由としては、コリアン客は日本人同様英語が下手なので、ほとんど無言で女を買い漁るからだと思う。団体で行動し、同胞ウエイターの言うがままに、無言&即買いで店の女の子を根こそぎ持って帰ってしまう。
こういう客相手なら女の子は外見が全て。笑顔やトークなんてものは不要なので不愛想になっていくのだと考えた。
しかし、この暗さは女の子に対する韓国人経営者の管理の厳しさもあるようにも思う。
もともとダラーっとしている気質のフィリピンのサービス業はレベルが低い。客が来てもほったらかしで従業員同士でおしゃべりしたり、下手すれば目があっても無視する。注文したものが来るまでに日本の10倍時間がかかるだけでなく、しょっちゅう注文も間違える。ベトナムや中国の飲食店と比べてもレベルは桁違いに低い。国民が怠け者なのが良くわかる。
私は常々「もっと厳しく管理し、日本のようにレベルの高いサービスをしたらいいのに」と考えていた。
だが、実際に勤務中のおしゃべりを禁止し、分単位で休憩時間を管理し、少しでも対応が遅いと怒鳴り散らす厳しいだけの管理をフィリピン人相手にすると、このコリアン・ゴーゴーバーのようになるようだ。笑顔や愛想の良さが消えてしまうのである。
これは我々日本人も参考にすべきである。
もともと子供みたいなフィリピン人は仕事中も遊び半分なところがある。精神年齢は中学生レベルだ。
だから「仕事」と思ってやるとこの上もなく不愛想だが、チップを弾んだり、個人的に仲良くなると、ツレに接するようにいろいろサービスしてくれるし無理も聞いてくれる。
悪く言えば自分に甘く欲望に素直、よく言えば裏も表もない天真爛漫な人々なのだ。
植民地にしていた欧米連中はやはり、こういう連中を使うのが上手い。インセンティブのようなルールは明確にしつつ、細かなところはうるさく言わずに楽しく仕事をさせているようだ。
欧米系のコールセンターも服装やタトゥー、仕事中の飲食について寛容だし、遅刻など時間に関しても日系企業などに比べゆるいのだ。その反面、セミナーや学位など客観的に判断できる資格で機械的に昇進できるようしている。明確である。
旧日本軍やコリアン同様、規則と罰で厳しいだけの管理をするのはフィリピン相手にそぐわない。彼らの良いところを消してしまうのである。
特定技能ビザで起きる危機(その5)
「貧すれば鈍す」という言葉は4年間のフィリピン生活中に何度もよぎった言葉である。
フィリピンでもベトナムでもまともな人は富裕層に多いので、「金持ちの教養ある人と話すとストレスがない」と語る現地在住の日本人もいる。
貧困層のフィリピン人とは旅行などでさらっと付き合う分には楽しい。しかし、一緒に仕事したり、同居するなど深く付き合えば必ず「嘘をつかれる」「騙される」「金や物を盗まれる」「当然のようにたかられる」といった嫌な思いをするのが当たり前だ。
そらそうである。国籍、人種を問わず明日の食い物に困る人はなんでもやるのだ。
他のアジア諸国同様バブル経済に沸いているとはいえ、フィリピンでは統計上「飢えたことがある」と答える世帯が10.8%と出ている。ここ数年で劇的に改善傾向とはいえ、国民の10分の1がひもじい思いをしているというのは、恵方巻きを大量に廃棄する日本人には実感がわきにくい。
https://www.nna.jp/news/show/1859385
以前実習生から「僕が子供の時、おかずを買うお金が家になくて醤油や塩でご飯を食べてました。あれは辛いですよ・・」としみじみ言うのを聞いたことがある。そういえば私のフィリピン人前妻も同じ話をしていた。
大阪では「金がないのは首がないのと一緒や」というらしいが、フィリピンでは金がないと命すらゴミ扱いである。
例えば、救急車。昔、日本人の浮浪者がマニラで事故に遭い、現場に駆けつけた私が救急車を呼んであげたことがある。ところが、金がないと聞くと、到着した救急車はそのまま半死半生のけが人を放置してUターンしたのだ!目の前でそれを見た私は驚愕したものだ。
つい先日はこんなことが起きた。実習生の妹がフィリピンで帝王切開に失敗し、死亡した。問題はこの後だ。家族が10万円以上する手術費用を払えなかったため、手術した病院は遺体を返してくれないのだという。「葬式をあげたければ金を払え」というわけだ。死体が人質なんて日本から見たらブラックジョークであるが、金を用意しないと治療しないなんてのはフィリピンの病院ではあたり前である。
号泣する実習生を不憫に思い、受け入れている会社の社長は30万円の現金を貸して一時帰国の休暇を与えてあげた。だが、現在の制度では、もしこのまま実習生が逃げれば、金を取り戻すことは不可能だ。海外なので処罰する方法もない。社長からしたらリスクしかない。
だが、勤勉な人柄を信用したこの社長は、すべてを理解した上で快く貸したのだった。感動した私は「お前、人生でこんな親切な上司に出会ったことあるか?日本人だけだぞ!」と実習生に言ったものだ。前述のようにフィリピン人は誰一人、彼を助けなかったのだから・・。
だが、実習生制度の批判しかしないメディアはこういうケースを報じない。世の中が批判一辺倒の流れの中、こんな美談を報道をしても上司は取り上げてくれないし、誰かを批判したい読者の快感を呼ばないからだ。ちなみにこの実習生は無事、妹の遺体を取り戻して立派な葬式をあげ、現在も日本で働いている。
これが海外の現実である。
私自身、自分がもしも一般的=貧困フィリピン人として生まれたならどんな人生を歩んだかを何度も想像した。根性があれば共産ゲリラで革命を狙っただろうし、根性がなければ(そしてほぼこちらだ)犯罪者になるしかないと考えたものだ。
アジアの発展途上国では義理人情や約束、恩義といった日本人が有する道徳なんてちり紙ほどの価値しかない。金さえあれば法律すら賄賂やコネで捻じ曲げられ、フィリピンなら人を殺してもうやむやにできる。逆に貧困層なら殺され損で、正義の裁きなんかない。
マニラでは財布を拾って警察に届ける正直者はいないと言ってよい。財布にカネが入ってたら、悪徳警官の飲み代に消えるのがオチだからだ。また、カフェでテーブルの上にスマホを置きっ放しにしたらすぐに消える。「マニラでは人を見たら泥棒と思え」「盗難アジア」と呼ばれる所以だ。
こんな人々が大量に来る中で、日本の秩序を維持するにはどうすればよいか。
簡単である。不良外国人に対し日本政府が強烈な罰を与える権利を有するしかない。具体的にいえばビザの取り消しだ。妊娠や不当な要求、起訴されずとも警察のお世話になるような行為をした時点でビザは取り消すべきなのだ。
実際にその好例がフィリピンだ。アジア最悪とまで言われた治安をドゥテルテ現大統領は犯罪者を非合法に処刑することで劇的に改善して見せた。国民の支持はいまだに75%と驚異的な人気である。
必殺仕事人ばりに続く処刑で、ビビリが多いフィリピン人は震え上がり、悪さを控えるようになったのだ。ちなみにフィリピンにいる私の義理の弟もシャブ中だったが、近所で麻薬密売人が蜂の巣になるのを目の当たりにしてやめたらしい。効果絶大である(笑)。
さすがに処刑しろとまでは言わないが、特定技能ビザを導入するにあたって、日本も見習って国家の判断でビザを取り消し国外追放する権利ぐらいは備えるべきだ。
アホが集まる底辺高校は体罰なしでは管理できないのと同様、人権なんて存在しない国から来た連中はコントロールするにはこれしかない。
ちなみに、あまり知られてないが、フィリピンでは「好ましからざる外国人(undesirable alien)」と呼ばれるビザ取り消し処分がある。公務員など権力者を侮辱した外国人は、国外退去にできるのである。
在日フィリピン人が増えるなら、日本も同種の罰則を備えるのは公正で自然なことではないだろうか?